復習を繰り返そう!

こんにちは講師のたかえもんです。

いよいよ2024年が終わります。過ぎてしまえばあっという間に感じます。

さて、高校受験まであと1カ月半です。本番がいよいよ迫ってきました。今年も受験生にとってプレッシャーのかかり始める時期です。この時期の受験生を見ていると、自分が中学生で受験に苦労していたことが思い出されます。そこで今回は、自分が高校受験したときのことを振り返ってみようかと思います。

自分が中学生だったときは、小田原の公立高校を受験しました。しかし、とにかく内申点が足りませんでした。中学を卒業し大人になった今だからこそわかることですが、学校の先生に対するアピールが完全に不足していたのです。

学校の授業は、どの授業も真面目に受けていました。授業中に他の生徒と話したりすることや、居眠りするということもなく、提出物も全部出していました。ですが、ただそれだけでした。

授業中に手を挙げるということもしなければ、自分から積極的に質問をすることもしません。完全にお客さん気分で、自分から積極的なアクションを起こすことは何もしませんでした。ひな鳥のように、口を開けて餌を与えられるのをじっと待っていただけです。これでは評価されません。

この成績では志望校への合格は絶対に無理だと気づいたのは、2年生の最終成績が出されたときです。受け身のままでは成績は上がらないと焦り、3年生になってからは手を挙げることが求められる時は必ず手を挙げ、質問も積極的にするようにしました。「落ちてもいいから、この志望校に挑戦したいです」という熱意が伝わるよう、学校の先生へのアピールを頑張りました。

その結果、成績は上がり、「絶対に合格できない」という状況から「無理ではないこともない」という状況にまで好転しました。

とはいえ、他の受験生に比べ内申点がかなり低く、不利な状況にあったのは確かです。本番の学力検査で逆転をねらうしかありません。そのときにとても効果的だったのが、できなかった問題を何度も解き直せるノートを作ることです。

そのノートは、見開きでページを使います。左側のページにできなかった問題を写し、右側のページに解答と解説を書きます。左側のページだけ見えるようにすれば、何度でも間違えた問題を解き直すことができる、そういうノートです。

一度間違えた問題は、何度でも間違えます。そこが弱点です。弱点を克服できれば実力はグンと上がります。だからこそ、一度でも間違えた問題は、いつ解いても正解ができるようにならないといけません。そのためには、復習を繰り返すことが必要です。

12月から受験のある2月まで、ほぼ毎日朝5時に起きました。起きてすぐに、ノートに写した「自分ができなかった問題」を解き直します。

十分な睡眠が学習にとても重要であることが明らかになっている現在から見ると、睡眠時間を削るのは良くない勉強の仕方です。非効率です。いちおう毎日21時か22時に入眠していましたが、もっとしっかり寝るべきでした。

しかし、「自分ができなかった問題」を毎日解き直すのは非常に効果的な勉強法でした。

数学が苦手で、数学の結果で合否が決まるというくらい伸び悩んでいました。数学が伸びないと、100%受かりません。

このままではまずいので、数学の「自分ができなかった問題」に毎朝取り組みました。

ですが、昨日解説を見て納得したはずの問題が、今日になるとまったく解けません。前日に「分かった!」となっても、一日経つと解き方を忘れています。その繰り返しです。自分が進歩している気がまったくしません。心底嫌になります。

そんな停滞期を迎えていましたが、受験当日まで1カ月を切ったある日、突然できるようになりました。なぜそれまで自分ができなかったのか、自分でも不思議なくらいあっさりとできるようになりました。

その時は知らなかったのですが、人間の成長とはみんなこんな感じのようです。順調に一直線に伸びていくことはなく、伸び悩む時期を人間は必ず迎えます。その時期はどんなに頑張っても伸びません。しかし、そこで諦めることなく頑張り続けると、あるとき突然壁が破れます。実力が一気に二段階三段階とアップするのです。

その時の自分がまさにそれでした。なんだこんなことだったのか、とできるようになったうれしさよりも拍子抜けした感じが勝りました。そうした所感はともかく、このときに壁を打ち破れたことが決め手になり、志望校にはなんとか合格することができました。

現在、受験生は苦しい時期です。寒くて体調を崩しやすいですし、刻一刻と受験本番が近づいていることにプレッシャーを感じている人もいるかもしれません。

ですが、ここが正念場です。ここから伸びていきます。今はできない問題でも、できるようになるまで解き直しを続ければ、できるようになる日はやってきます。諦めなければその瞬間は訪れます。

睡眠時間と体調に気を遣いながら、できることを頑張りましょう。そうすれば良い結果はついてきます。応援しています!それでは、良いお年をお迎えください!!