新中学3年生は受験勉強をどうすればいいの?⑨数学と全体のまとめ

こんにちは講師のたかえもんです。今回は、「今の時期の数学入試対策」についてお伝えします。

神奈川県公立高校入試の数学は、理科や社会と同じく、中学3年生の内容が多く出題されます。そのため、中学3年生の授業をしっかり聞き、小テストや定期テストの勉強を頑張ることが一番の入試対策になります。

実際の入試問題の構成を見てみましょう。

今年の公立入試の数学は、問1から問6までありました。

最初の問1と問2は、計算問題ばかりです。そのため、この2つの大問は1つのセットにして見てみましょう。

問1と問2は計算問題ばかりですが、100点中39点もの配点で、かなり配点が多いです。この39点中、3年生で習う内容が23点もあります。

続いて、問3です。問3は平面図形の問題が多いです。配点は25点で、その中で3年生で習う内容が20点もあります。

問4は2次関数で、すべて3年生でこれから習う内容です。配点は15点で、当然15点全部が3年生の内容です。

問5は習う確率です。これは問題文をしっかり読めば、基本的には2年生の知識だけで解けます。配点は11点で、珍しいことに中3で習う内容は1点も出てきません。

最後の問6は立体図形です。配点は10点で、そのうち6点が中3で習う内容です。

さて、数学の入試問題で、3年生の内容がどのくらい出題されているかを見てきました。合計すると、3年生の内容は何点出題されているのでしょうか?

答えは、232015=64で64点です。これは理科や社会よりも、得点が多いです。(理科は47点、社会は43点、中3で習う内容が出題されています)

このように、数学は3年生で習う内容が非常に多く出題されます。なので、3年生で今習っている内容やこれから習う内容をしっかり勉強することが一番の受験対策になります。

さて、これまで「今の時期からできる入試対策」について見てきました。それらについてあらためてまとめてみます。

英語

長文対策

①過去問の問7と問8を解く。

②解く際には設問から読む。

③設問や本文を読むときは、わからない単語を書き出す。

④設問や本文を読み通したら、問題を解いて丸つけをする。

⑤丸つけをしたら、日本語訳を読む。

⑦日本語訳を読んだら、設問と本文を全文和訳する。

⑧本文を最低50回音読する。(理想は100回音読する。)

リスニング対策

①入試過去問のリスニング問題を解く。

②放送原稿(スクリプト)を見てもう一度解く。

③リスニングを聞いて発音をそっくりまねする(=シャドーイング)

国語

①漢字の練習をしっかりやり直す。

②過去問の古文を解く。

③過去問の古文を解く際には、設問から読む。

④本文を読む際には、黙読せずブツブツと声に出して読む。

⑤設問や本文を読み通したら、問題を解いて丸つけをする。

⑥現代語訳(口語訳)を読む。

⑦読んだ現代語訳(口語訳)をもとに、間違えた問題を解き直す。

⑧本文の音読を100回する(きつい場合は50回)

理科

①入試は100点中47点が中3の内容。

②そのため、3年生の授業をしっかり受けて内容を理解することが大切。

③定期テスト対策は、学校のワークや教科書の章末問題最低3周することから始める。

社会

①理科と同じく、入試問題の半分近くが3年生の内容から出題される。(100点中43点)

②そのため、3年生の授業をしっかり受けて内容を理解することが大切。

③社会の勉強は、学校のワーク3周や教科書の太字を覚えることから始める。

数学

①理科や社会と同じく、3年生の内容が多く出題される。(100点中64点)

②そのため、3年生の授業をしっかり受けて内容を理解することが大切。

ざっと入試で出される5教科について見てきました。ほとんど共通していることは、「入試対策をしたい3年生は、これから習う3年生の内容を頑張ってマスターしよう!」ということです。

3年生の学校の成績は、入試の際には2倍されます。そのうえ、実際の入試問題は、3年生の内容が一番多く出題されます。

つまり、3年生のこれからの授業や勉強を頑張ることがもっとも効率の良い受験対策になるのです。

6月に入ると第一回定期テストがあります。今の時期、3年生は運動会や修学旅行など行事が続きいそがしいです。大変な時期が続きますが、ここが重要な時期です。

毎日の授業をしっかり聞いて、その日のうちに習った内容をマスターしましょう。それが受験合格の一番の近道です!