勉強中の休憩のしかた
こんにちは講師のたかえもんです。
今回は勉強の休憩についてお伝えします。
勉強をずっと続けていると疲れます。人間は集中力が切れる生き物です。なので、勉強を効果的なものにするには、適切な休憩が必要です。
ところで、人の集中力はどれくらい続くのでしょうか?
ここ数年、脳科学の研究は非常に活発で、すぐに新しい説が出てきます。そのため、最新の知見というものはよく変わります。これから紹介する話も、すぐに新説によって上書きされるかもしれません。ですから、「とりあえず今のところ」ということに気を付けて、読んでください。
現在、「大人の集中力は15分しか続かない」と言われています。
子供ではなくて大人の集中力です。
15分というのはだいぶ短いです。そして、大人よりも年齢の低い子供なら、集中力が持続する時間はもっと短いであろうことが予想されます。「大人が15分なら、子供は1時間は集中が続く!」ということにはなりません。
どうせ勉強をするなら、できるだけ効果的であってほしいものです。何時間も机に向かってがんばっても、結果に結びつかないのはたいへんつらいです。
集中力の持続は、努力や根性でどうにかなる問題ではありません。人間の身体の問題です。人間は魚のように、何時間も水の中に潜っていることはできません。人間の肺は、魚のように水の中にずっといられるような機能を持っていないからです。集中力の持続もこれと同じことです。15分ほどしか集中力が持続しないのは、人体がそうなっているからで、これはもう仕方がないことです。
そうであれば、大切なのはそうした人体の特性を理解し、そのうえで最大限のパフォーマンスを発揮できるように努めることです。
それが休憩をはさむことです。
適切なタイミングで休憩を取ることで、落ちてきた集中力を回復させることができます。
では、どういったタイミングで休憩をはさむと良いのでしょうか?
おすすめなのは、25分勉強して5分休憩するというものです。
25分というと短く思えるかもしれませんが、この短さがポイントです。気乗りしない科目の勉強でも、「とりあえず25分がんばれば休憩できる」という気持ちになれば、がんばれるようになります。
どんなこともそうですが、取り組むのに気が重いことでも、実際に取りかかってみるとそこまで嫌じゃなかったということがあります。
まずは25分だけで良いです。25分がんばれば、休憩できます。
そう思えると、やりたくない科目でもどうにか取り組めるのではないでしょうか?
そして意外とがんばれそうなら、5分の休憩の後、もう25分がんばってみてください。それだけで50分もその科目の勉強ができることになります。
もちろん、25分よりももっとがんばれそうなら、1時間ほどがんばってもOKです。ただしその場合でも、1時間で必ず休憩を入れてください。最初から2時間も3時間も休憩を入れずにがんばると、エネルギー切れを起こしやすいです。適度な休憩は絶対に必要です。
休憩中も、過ごし方が大切です。
しっかり次に備えて、気持ちや頭を休めましょう。
たとえば、休憩中に好きな曲を1曲だけ聞くとか、寝てみるとかが有効です。また、軽く散歩するのも良いリフレッシュになります。お友達とおしゃべりするのも良いですし、おやつを食べるのも効果的です。
逆に、マイナスになってしまうものもあります。
それは読書したりやスマートフォンを見ることです。
これらは、脳をさらに疲れさせてしまうので休憩にならず、むしろ疲労を蓄積させてしまいます。特に、スマートフォンの誘惑を振り切ることは困難ですが、集中力の回復という点では最悪の相性です。可能なら、勉強中はスマートフォンは手の届かないところにしまっておくのがベストです。
話をまとめます。
・25分勉強したら5分休憩。 ・休憩中は、好きな曲を聞く・寝る・散歩をする・おしゃべりをする・おやつを食べることが効果的。 ・逆に、読書やスマートフォンを見ることは控えるべき。 |
定期テストまであと少しです。追い込みに入る時期ですが、適切に休憩を取ってがんばっていきましょう!