学力検査の対策⑥ー数学
こんにちは講師のたかえもんです。
今回は公立高校入試数学の対策についてお伝えします。
神奈川県の数学は「難しい問題はほんとうに難しい反面、点を取りやすい問題が多い」という特徴があります。
正答率が5%を切る問題が何問も出題されるので、突き抜けた高得点を狙うのはかなりたいへんです。
しかし、基本的なことが理解できていると解ける問題も多く出題されるので、そういう問題に狙いを絞れば、数学が苦手なお子さまでも安定した点数を取ることができます。
そのため、数学が苦手なお子さまは、難しい問題に挑むのではなく、取りこぼしてはいけない問題を正解できるようにがんばるのが一番結果に結びつきます。
では、具体的にはどういった問題に正解できるようになれば良いのでしょうか?
まずは問1と問2の計算問題が大切です。
問1で15点、問2で20点、合計35点が計算問題だけで取ることができます。
この35点を必ず正解するようにすることが、数学の受験勉強で1番大切です。
問1と問2の計算問題の多くは、3年生で習う内容です。
乗法公式や平方根の計算は高校生になっても必須です。
受験対策がそのまま高校の準備になるので、問1と問2の計算問題をできるようになることは長い目で見ても無駄がありません。
計算問題以外にも、がんばれば正解できる問題が毎年出題されています。
例えば、関数や確率、空間図形の問題です。
これらの問題の(ウ)はかなり難しいですが、(ア)や(イ)といった最初の方の問題は比較的正解しやすいです。
そのため、問1と問2の計算問題に安定して正解できるようになったら、これらの問題に取り組むのが得点アップにつながります。
しかし、空間図形については1つ気を付けないといけないものがあります。
それは三平方の定理を利用するという点です。
毎年、空間図形の問題は三平方の定理を利用します。
ですが、学校の授業では三平方の定理を教えるのが遅いです。
学校によっては、受験1カ月前にようやく触れるというところもあります。
ササキ塾では、入試対策の講座で真っ先に三平方の定理を扱いますが、もしお子さまがまだ三平方の定理に触れていないのなら、すぐに三平方の定理に取りかかるべきです。
入試の空間図形は三平方の定理がわかっていれば比較的簡単に正解できるので、早めに三平方の定理をマスターするべきです。
関数や確率、空間図形の問題以外に、最近多く出題される傾向にある問題があります。
1年生の中央値や最頻値、2年生の箱ひげ図の問題、いわゆるデータの活用や分布の問題です。
このパターンの問題は解くのに時間がかかりますが、丁寧に解けば正解にたどり着ける問題です。
関数や確率、空間図形の問題が身についてきたら、お子さまはデータの活用や分布の問題にも取り組んでみてください。
話をまとめます。
入試数学の対策は次の通りです。
①問1と問2の計算問題を完璧に仕上げる。 ②関数や確率、空間図形の(ア)と(イ)の問題を解けるようにする。 ③データの活用や分布の問題を解けるようにする。 |
この優先順位を意識するだけで、70点台を狙うことができます!

