学力検査の対策③ー英語長文の勉強について
こんにちは講師のたかえもんです。
今回は、神奈川公立高校入試の英語長文の勉強の仕方についてお伝えします。
入試の英語は、長文が100点中40点出題されます。
そのため、長文問題が入試英語を攻略する際の最大の障害となります。
特に、一定以上の点数が必要な高校を受験する場合、避けては通れません。
では、具体的にどういうことをすればいいのでしょうか?
先ずは過去問を実際に解いてみることが大切です。
「どれぐらいの分量なのか」「設問で何が訊かれるのか」「時間はどれくらいかかるのか」といったことは、お子さまが自分で経験してみないと実感がわきません。
ですので、過去問を解いてみることが最も優先するべきことです。
お子さまが過去問を実際に解いてみたとして、入試の長文を解くためには2つの力が必要です。
2つの力とは、英文を正確に読み取る能力と速く読む能力です。
入試英語の試験時間は、他の教科と同じ50分です。
その50分の試験時間の内、リスニング問題に12分取られます。
そのため、長文も含めた筆記問題は38分で解かないといけません。
筆記問題を38分以内に解かないといけないというのは、かなりたいへんです。
必死に解いても時間に余裕がありまぜん。
入試の5教科の中でもっとも時間に余裕がないのが英語です。
当然、長文にもかなりのスピードが要求されます。
そこで陥りがちなのが、スピードを意識しすぎて英文を読み解く力をなおざりにしてしまうことです。
たしかに、スピードは必要です。
しかし、正確な理解ができていないのにスピードを追求しても、得点に結びつきません。
リスニングの対策と同じで、急がば回れです。
どんなにゆっくりでも、先ずは正確に英文を読む力を身につけ、そのあとにスピードを上げるトレーニングをするべきです。
では、正確に英文を読む能力とはどうしたら身につくのでしょうか?
それは、わからない単語を書き出しながら、英文をすべて直訳して添削を受けることです。
かなり時間がかかりますが、これが一番効果的な方法です。
この勉強法で肝となるのは、添削をしっかり受けることです。
学校の先生や塾の先生などにしっかりチェックをしてもらってください。
添削を受けることで、お子さまに必要な文法や単語の知識がはっきりします。
添削を受けないと、お子さまががんばって直訳をしても、その効果を十全に発揮することはできません。
なぜなら、お子さまの直訳に存在する問題点をだれも指摘できないからです。
しっかりと添削を受けることで、お子さまに何が必要なのかが総合的にわかります。
そのためにも、必ず添削は受けてください。
添削を受けることで、お子さまに必要な文法や単語の知識がはっきりしたら、あとはその箇所を集中して復習しましょう。
そうすることで、効率的にお子さまの弱点を効率よく補強することができます。
たとえば、お子さまが関係代名詞を上手く訳せていなかったら、お子さまには関係代名詞の復習が必要なことがわかります。
このように、長文を直訳するのは一見回り道に見えて、実際にはお子さま一人一人に必要なものを見つけられる効率の良い学習です。
ササキ塾でも、直訳の添削を行っています。
さて、入試の長文を解くためには、英文を正確に読み取る能力と速く読む能力の2つの力が必要というお話をしました。
英文を正確に読む能力は、入試の長文を直訳し、それを添削してもらうことで身につきます。
では、速く読む能力はどうしたら身につくのでしょうか?
それは音読をすることです。
英文を黙読するスピードは、英文を音読するスピードと同じと言われます。
事実、音読が得意でないお子さまは、黙読するスピードがゆっくりです。
英文の直訳を添削してもらい、何が書かれているかをお子さまが把握できたら、音読をしましょう。
それも50回以上の徹底的な反復が大切です。
英語は言語です。
言語である以上、身体で感覚を摑むことが頭での理解と同等に重要です。
徹底的な音読をすることで、身体で感覚を摑むことができます。
ただ、気をつけないといけないことがあります。
それは英文の意味を理解してから音読をすることです。
その逆では効果は半減します。
しっかりと何が書かれているかを理解した後で、音読をするのが一番有効です。
話をまとめます。
入試英語の長文を解けるようになるためには、次の3つのステップが有効です。
①過去問を実際に解いてみる。 ②過去問の長文をすべて直訳する。 ③直訳したものを添削してもらう。 ④添削してもらったものを確認したら、直訳した英文を50回以上音読する。 |
これを入試本番まで繰り返すと、入試までに長文問題が解けるようになりますよ!



