新中学3年生は受験勉強をどうすればいいの?⑧社会
こんにちは講師のたかえもんです。前回までは、「今からできる理科の高校入試対策」についてお伝えしてきました。今回は、「今の時期の社会入試対策」についてお伝えします。
社会は、地理・歴史・公民の3分野が全部出題されます。しかも、配点は均等です。
そのため、「この分野だけ頑張ればいい」ということはありません。地理・歴史・公民の3分野全部をしっかり勉強しないといけません。
社会は入試5教科の中で、覚えないといけないものがもっとも多い教科です。「地理・歴史・公民の3分野全部をしっかり勉強しないといけません。」と言われても、ハードルの高さに気後れしてしまうかもしれません。しかし、よく過去問を見てみるとある重要なことがわかります。それは「3年生で習う内容が100点中43点も出題されている」ということです。
神奈川県公立高校入試の社会は、問1から問7まで全部で7つの大問で構成されています。問1と問2は地理、問3と問4は歴史、問5と問6は公民、最後の問7は地歴公民の複合問題という構成になっています。
ここで注目してほしいのは、問4(歴史)・問5(公民)・問6(公民)の3つの大問です。この3つの大問は中学3年になって習う内容です。配点を見てみると、 問4(14点)・問5(15点)・問6(14点)となっていて、合計で43点になります。
つまり、中学3年生でこれから習う内容を完璧に仕上げれば、半分近い点数を取ることができるのです。
どこかで似たような話を聞いたことがありませんか?そう、理科と似ていますね。
理科も中学3年生でこれから習う内容が、47点も出題されていました。
ここから言えることは「理科と同じく、社会も3年生でこれから習う内容をマスターすることが大切」ということです。理科の時と同じ話になりますが、3年生の成績は入試では2倍にされます。そのため、社会で3年生で習う内容を頑張ることは、そのまま内申点対策になり無駄のない努力となります。ですから、3年生の学校の授業はしっかり聞きましょう!
さて、では実際にどういう勉強をしたら良いのでしょうか?
学校で社会のワークが配られている場合は、理科と同じく学校のワークを最低3周しましょう。ですが学校でワークが配られていなかった場合はどうしましょう?
市販の問題集を購入して解くというのも良いです。しかし、市販の問題集は種類が多く、どういった内容の問題集を買うべきか人によって異なります。基礎の基礎を固める必要がある人に、ハイレベルで応用が利いた問題集は荷が重いです。反対に、ある程度基礎が固まっている人に、基礎的なことしか出題しない問題集は役不足です。
このように、市販の問題集は良いものがたくさんありますが、たくさんあるがために適切に選ぶことが意外と難しかったりします。では、学校でワークが配られていない人はどうするのが良いのでしょうか?
それは、「教科書をコピーして太字になっている所を塗りつぶして覚える」というものです。
学校の定期テストや入試問題は、基本的に学校の教科書をもとにして作られます。そのため、学校の教科書の内容を完璧にするのがもっとも効果的です。特に、暗記の分量が多い社会にあってはとても有効です。
教科書をコピーしてその内容を覚えられたら、市販の問題集を買いに行きましょう。その際に、見比べることが大切です。見比べたうえで、自分に合ったものを選び、それを何周もしましょう。何冊も買って、あれもこれも手を出すのは時間的な制約もあり、おすすめしません。一冊を極めることが重要です。
話をまとめます。
・社会も理科と同じく、学力検査の問題の半分近くが中3の内容から出題される。 ・内申点の観点からも中3の勉強は大切。 ・社会の勉強は、学校のワーク3周や教科書の太字を覚えることから始める。 |