学力検査の対策ー英語のリスニング勉強について

こんにちは講師のたかえもんです。

神奈川県公立高校入試まであと90日ほどとなりました。今回から、学力検査の英語の勉強法についてお伝えしていきます。

英語の学力検査は、リスニングと長文の配点が大きいです。

リスニングが21点、長文が40点で合計61点です。

そのため、リスニングと長文の対策をすることが本番まで約90日のこの時期は有効です。

リスニングと長文は仕上がるのに時間がかかります。

幸いなことに、まだ90日あるので今から頑張れば本番までに間に合います!

なので、英語の学力検査対策として、お子さまはこの時期はリスニングと長文に力を入れるべきです。

まずリスニングの勉強についてお伝えします。

これは長文にも同じことが言えますが、先ずは過去問を解いてみることが大切です。

実際にどういった問題が出題されているかを体験することで、「受験勉強」という実感を持てない言葉が具体的な実感を伴うものになるからです。

リスニングの過去問を解いた後に先ずするべきなのは、放送台本を確認することです。

放送台本とは、リスニングで流れた英語を文字にしたものです。

放送台本を確認するとは、文字になっているリスニングの英文を読み、意味が分かるかどうかをチェックすることです。

もしお子さまが放送台本を確認して意味が全然わからないなら、残念なことですがお子さまはリスニング問題に取りかかれる段階にいません。

それよりも前の段階にいます。

基本的な単語や文法が身についていない状況です。

この状況では、英語の音声を聞いても理解できるようにはなりません。

お子さまを見守る立場としてははがゆく感じられると思いますが、急がば回れです。

まだ時間があるので間に合います。

リスニングの放送台本を読んで意味がわからないなら、お子さまはリスニング問題に取りかからず、単語や文法の復習をするべきです。

それができてから、リスニングの対策に取りかかるべきです。

リスニング問題は、単語や文法の応用が効いた問題です。

応用の利いた問題ができるようになるには、基礎が大切です。

基礎をしっかり身につけることができたら、応用問題も解けるようになります。

では具体的に、どう単語や文法の復習をするべきなのでしょうか?

それは、単語を調べながら放送原稿を全文和訳してみることです。

わからない単語を調べて書き出し、全部日本語に訳してみてください。

時間はかなりかかりますが、基礎を確認するにはいちばん効果があります。

基礎がぐらついているお子さまの多くは、何がわかっていないのかがわかっていない状態です。

基礎がぐらついていると言っても、基礎が一から十まで全部わかっていないというお子さまはあまりいません。

Aの内容はわかっているけれど、Bの内容がわかっていない」というように、わかっている部分とわかっていない部分が混在しています。

わかっていない部分が明確になっていれば、そこを重点的に復習すれば効率よく基礎を身につけられます。

しかし、お子さまの多くはわかっていない部分を自覚できていません。

そのため、わかっていない部分を見つけることから始めないといけません。

それを見つけるためには、わかっている部分も含めてしらみつぶしに復習していく必要があります。

神の視点から見れば非効率ですが、現実的にはローラー作戦を実施するしかありません。

とはいえ、ローラー作戦を実施するにしても効率のいいやり方とそうではないやり方があります。

もっとも効率が良いのは、リスニングの放送原稿を全文和訳して確認するというやり方です。

実際の入試問題の放送原稿を日本語に訳すことが、いちばん実践的な復習になります。

和訳するという作業は、時間がかかります。

しかし、それをするとお子さまの曖昧になっている文法がどこなのかが浮き彫りになります。

というのも、がんばって書いてくれた訳を見ると、日本語で誤魔化している部分がはっきりするからです。

こなれた日本語で誤魔化している部分は、お子さまの文法理解があやふやな部分です。

このように、全文和訳するとお子さまの穴になっている箇所が明白になります。

それを集中的に練習すると、お子さまの基礎を効率的に固めることができます。

さて、リスニングの放送台本を見て、意味がわかる場合はどうすればいいのでしょうか?

その場合は、放送台本を見ながらもう一度リスニングを聞いて、発音を確認しましょう。

そして発音を確認できたら、今度はリスニングで流れる音声とそっくり同じように発音できように練習しましょう。

いわゆるシャドウイングと呼ばれるものです。

人間は自分が発音できないものは聴き取れません。

リスニングの勉強というと、音声を聞くという勉強だけでは不十分です。

実際に流れる音声のように、実際に発音できなくてはいけません。

そのため、シャドウイングはとても重要です。

お子さまがリスニングの音声と同じように発音できるようになったら、最後に仕上げとして、音読を50回しましょう。

とにかく声に出すことが大切です。

文法や単語の知識などを理解していることは大切ですが、最終的には耳で覚えることが大切です。

ここまでできたらリスニングの練習はOKです。

話が長くなりましたので、リスニングの受験勉強をまとめます。

・リスニングを実際に聴いて、過去問を解いてみる。

・放送台本を読んで、内容を確認する。

・放送台本を読んでも意味がわからない場合は、全文和訳に取り組み基礎を固める。

・放送台本を読んで意味がわかる場合は、もう一度音声を聴いて発音をチェックする。

・発音をチェックしたら、同じように発音できるよう練習する(シャドウイング)

・発音ができるようになったら、50回音読をする。

次回は、入試英語の長文についてお伝えします。