高校入試が終わってから考えておきたいこと

こんにちは講師のたかえもんです。

ついに2月になりました。公立高校入試は2月14日(水)のバレンタインデーにありますので、すぐ目の前です。

公立高校の志願倍率が発表されたりと、本格的にプレッシャーのかかる時期になってきました。

この時期は目の前の受験で頭がいっぱいになっていると思います。その状態が正常なのですが、今の時期だから考えておきたいことがあります。

それは高校卒業後の進路です。

中学卒業後の進路ではなく、高校卒業後の進路です。まだ入学する高校が決まっていないのにと、思う人もいるかもしれません。

ですが高校受験が終わる前だからこそ考えておきたいのです。

高校受験が終わると開放感でいっぱいになります。受験に向けてずっと頑張ってきたのですから、受験が終わってからは我慢せず遊んで大丈夫です。それだけ努力してきたのですから、きちんと自分にご褒美をあげてください。

ただ受験終了後の落とし穴にはまらないよう注意しないといけません。

受験終了後の落とし穴とは、受験が終わった開放感に浸りきって高校入学後まで遊びほうけてしまうということです。

これは非常に良くないです。

なぜ良くないのかと言うと、高校卒業後の進路に深刻な影響を与えることになるからです。

高校卒業後の進路は、就職と進学の2つに大きく分けられます。

就職とは、文字通り仕事に就いて社会人になることです。

それに対して進学とは、専門学校や4年制大学・短大などに入学することを意味します。

高校を卒業して就職する人は現在15%ほどですので、高校生の多くは進学を選んでいます。進学を選ぶ高校生の中では、4年制大学や短大への進学を選ぶ人が最も多いです。

この4年制大学などに進学する際に、高校の成績が関係してくる場合が多いのです。

4年制大学の入学の仕方は、「①一般入試」「②学校推薦型選抜」「③総合型選抜」の3つに分類されます。

「①一般入試」は本番1発勝負のテストだと思ってください。いわゆる大学受験という言葉でイメージするものです。(国立大学などでは共通テストのあとに2次試験があるので、2回テストをうけることになります)

基本的に、「①一般入試」には高校の成績は関係しません。本番のテストの結果だけで合否が決まります。

「①一般入試」はとても大変でつらいです。高校受験の倍以上つらいです。自分も「①一般入試」を経験しましたが、2度と経験したくないくらい大変でした。

高校入試以上に厳しいのが「①一般入試」ですが、最近はこの「①一般入試」を経験しないでも大学に入学できる形式が増えてきました。

それが「②学校推薦型選抜」と「③総合型選抜」という入試形式です。

「②学校推薦型選抜」とは、高校の側が大学に推薦をしてくれる入試です。高校からの推薦が得られたら、本番の入試は小論文や面接ばかりでテストはほとんどありません。推薦をもらえたら、よっぽどのことがない限り合格するのが「②学校推薦型選抜」です。この入試形式が最も楽です。

高校からの推薦は、成績が良くないともらえません。

公立高校入試の時は、中学2年生と3年生の成績が入試に使われました。中学1年生の成績は使われませんでした。

ところが大学入試の「②学校推薦型選抜」では、高校1年生から3年生までのすべての成績が使われます。高校2年生からの成績ではなく、1年生からの成績です。

中学生の感覚を引きずって、「高校の授業はとりあえず様子見しよう。高校入試でつらい思いをしたから、まずはゆっくり高校生として遊ぼう」などと考えていると後々大変なことになりかねません。

また「第1回定期テストまでは様子見しよう。それまでは新しい環境に慣れるようにゆっくり過ごそう」などと考えるのも良くありません。

というのも高校生の第1回定期テストの結果とその後の成績には相関関係があると言われているからです。

高校生の最初の定期テストはだいたい5月ごろにあります。その定期テストで上位20パーセントに入れた人のほとんどは高校3年間ずっと上位20パーセントにとどまり続け、最初の定期テストで失敗した人のほとんどは高校3年間ずっと低空飛行し続けると言われています。

「②学校推薦型選抜」で大学進学を目指すなら、高校入学直後から全力で良い成績を取らないといけないのです。

高校の成績が大学入試に関わってくるのは「②学校推薦型選抜」だけの話ではありません。「③総合型選抜」という入試形式も高校の成績が合否に関係します。

「③総合型選抜」は、以前はAO入試という名前でした。この入試形式は、テストをしないで「②学校推薦型選抜」と同じように小論文や面接などを行う入試形式です。

ですが「②学校推薦型選抜」と違い、合格が保証される試験ではありません。入試本番の小論文や面接などの内容が悪かったら落ちます。

また「③総合型選抜」では、学校の成績が書かれた調査書も参考にされます。小論文や面接などの内容が良かったとしても、学校の成績が悪かったら落ちる可能性は高まります。

大学入試は、本番1発勝負の「①一般入試」が一番大変です。本当に大変です。

その大変な「①一般入試」を回避したかったら、「②学校推薦型選抜」や「③総合型選抜」を狙うしかありません。そして、「②学校推薦型選抜」や「③総合型選抜」は高校1年生からの成績が重要です。

高校入試が終わったら、やりたかったことをしてストレスを発散しましょう。無理に勉強する必要はありません。

ですが、切り替えが大切です。高校入試終了から高校入学までの約1か月半をすべて遊びに費やしていると、高校入学後に困ったことが起こる可能性が高いです。

ぞんぶんに余暇を楽しみながら、高校入学後の準備もしっかりしましょう。

高校入試は人生のゴールではありません。新しいスタートラインです。高校入試の結果で人生が決まるわけはありません。そこからが大切です。

休む時は休みながら、頑張るときは頑張るという努力を続けることが最も大切です。

公立高校入試まであとわずかです。最後まで全力を尽くし、でも燃え尽きないよう頑張ってください。応援しています!