学校の成績はアピールが大事!
こんにちは講師のたかえもんです。第1回定期テストまで1カ月を切りました。
「まだ余裕がある」と思っているとすぐにテスト当日がやってきます。計画的にテスト対策をし、提出物を早めに仕上げておきたいところです。
さて、定期テストの結果は、成績に大きく影響を与えるので大切です。ですが、それだけで成績が決まるわけではありません。「主体的に学習に取り組む態度」という、普段の授業態度などが評価される項目も成績に関係します。今回は、「成績を上げるには、先生へのアピールがとても大事」というお話をします。
学校の成績は、積極的に先生にアピールする人が有利になり、アピールの控えめな生徒は不利になるという傾向があります。これは本来は良くない傾向です。真面目だけどおとなしい生徒が、適切に評価されていないということなのですから。
しかし悲しいことに、先生も人間ですから自発的なアピールをする生徒にばかり目が行きがちです。そのため、おとなしいけど真面目な生徒はテストの結果が良いわりに、成績は思ったほど上がらないということがよくあります。反対に、しっかりアピールをする生徒は、テストで失敗しても成績が意外と良いということもよくあります。
数年前に、学校の先生へのアピールの重要性を痛感させられたエピソードがあります。
A君という数学が苦手な生徒がいました。
A君は数学が苦手なだけでなく、授業を担当している数学の先生も人間的に苦手でした。
A君は数学も先生も好きではありませんでしたが、提出物をしっかり出し、小テストも定期テストも頑張っていました。定期テストの結果は、平均点を上回っていました。ですが、2年生の数学の成績は2でした。
A君は行きたい高校が決まっていました。ですが、成績が足りていません。もう少し成績が上がらないと合格は厳しく、数学があと1つ上がれば何とか合格するというギリギリの状況でした。
3年生になってから、A君は2年生のとき以上に数学を頑張り、小テストや定期テストの点数も上がりました。しかしそれでも、夏休み直前の仮成績は2のままで、数学の成績は変わりません。
この結果に、A君だけでなくA君の保護者も納得いきませんでした。そこでA君の保護者は「これだけ頑張っていて、この結果はおかしい。4や5が付かないのはわかります。ですが、3にならないのは納得いきません。」と、A君の担任の先生と学年主任の先生に抗議をしました。
するとその後、A君の成績は3に上がりました。そして、無事にA君は志望する高校に合格することができました。
この時のことは今でもよく覚えています。
要は、A君が数学の先生を嫌っていたように、数学の先生もA君を嫌っていて「主体的に学習に取り組む態度」に低い評価を付けていたのです。
A君は真面目に頑張っていましたが、授業中に積極的に発言したりせず、アピールが不足していました。そこが成績の上がらない問題点だったのです。
このように、真面目に頑張っていても、それをアピールできていないと学校の先生は評価してくれないことが多くあります。そのため、成績を上げるには真面目に頑張ることにプラスしてアピールすることが大切です。
最後に。
今回はA君のエピソードを紹介して、アピールの大切さをお伝えしました。ですが、それは真面目に頑張るという前提があっての話です。真面目に頑張らずに、アピールだけしても効果はありません。大丈夫だと思いますが、そこは誤解しないように気を付けてください。