入試国語の解き方②

こんにちは講師のたかえもんです。

今回は神奈川県公立入試の国語で配点が最も高い、選択問題の具体的な解き方をお伝えします。

選択問題は4つの選択肢から1つの正解を選ぶ問題です。正解の選択肢は本文の内容に沿った内容が書かれているもので、誤りとなる選択肢は本文にない内容が書かれている選択肢です。

例えば本文には「恥ずかしい」という表現がないのに、選択肢に「○○は気恥ずかしくて逃げてしまった」と書かれていたとします。「気恥ずかしくて逃げてしまった」というのは本文に書かれていない内容なので、その選択肢は誤りです。

このように本文と選択肢の内容を照らし合わせ、本文にない内容が書かれている選択肢を除外していくのが国語の選択問題の解き方です。

最初から正解となる選択肢を選んではいけません。間違いとなる選択肢を除外して、最後に残った選択肢を正解として選び出す消去法を徹底しましょう。いきなり正解を選んでしまうのは、問題作成者の仕掛けたワナにはまる恐れが大きいです。

正解と不正解を分ける基準は、「本文に書かれているかどうか」です。どんなに立派なことや素晴らしいことが選択肢に書かれていても、それが本文に書かれてないのなら正解にはなりません。最初から正解を選ぼうとするとミスをしやすくなりますし、今以上の実力の向上が見込めなくなります。

実力をしっかり身に付けるためには、選択肢の間違っている部分(本文には書かれていない部分)に線を引いて☓を書き込むようにしましょう。

選択肢の間違っている部分(本文には書かれていない部分)に☓を書き込むと、不正解だった場合の解き直しが簡単になります。選択問題で間違えてしまう原因の大半は見落としです。☓を書き込むと、自分の見落としや誤解が分かりやすくなり解き直しが簡単になります。

☓の書き込みがないと解き直しをする際にどう間違えたのかが分からなくなり、1から考え直すことになります。これでは解き直しに時間がかかりすぎて、解き直しが嫌になってしまいます。

小説文でも論説文でも、選択問題の解き方は同じです。「選択肢を本文と照らし合わせて、本文にないことが書かれている箇所に☓をつける」。これだけです。

特に「まったく」や「すべて」「かならず」といった表現が出てきたら要注意です。これらの表現はあまりにも強すぎる表現で、本文ではそこまで言い切っていないことが多いです。これらの表現が出てきたら100%とは言えませんが、誤りである可能性はとても高いです。「まったく」や「すべて」「かならず」といった表現が出てきたら、線を引いて強調することを徹底しましょう。

神奈川県公立入試の国語で出てくる選択問題は配点がとにかく大きいです。入試は5教科の合計点で合否が決まります。どの教科であっても正解できる問題は、1問でも多く正解することが大切です。入試国語の選択問題は、解き方がわかれば中学1年生でも正解することができます。

「選択肢を本文と照らし合わせて、本文に書かれていないことが書かれている箇所に☓をつける」。

この解き方を徹底して、1問でも多く国語の正解を増やしましょう。