志願変更のトラブル
こんにちは講師のたかえもんです。
神奈川県の公立高校入試は、入試本番の1週間前に1度だけ受験校を変更することができます。
2023年は2月14日が入試本番で、2月6日・7日・8日のいずれかの日であれば志願変更ができました。
毎年、受験当日の2週間前に受験倍率が発表されます。この日に発表された倍率を見て、受験する高校を変更するかしないのかを決めます。2023年であれば2月1日に受験倍率が発表されました。
志願変更をする場合、「志願変更届」を中学校の担任の先生に提出すればOkです。提出は2月6日・7日・8日であればいつでも受理されることになっていました。
ところが、「2月6日しか志願変更は受け付けない」といった志願変更日を勝手に狭くした中学が何校かありました。
志願変更日は神奈川県の教育委員会が公式に定めたもので、現場の中学校にはそれを変更する権限はありません。受験生の権利を侵害しています。
3日間ある志願変更日を一方的に限定した中学は、横浜・川崎・相模原・横須賀・鎌倉・藤沢・茅ヶ崎・海老名、そして小田原の中学でした。
どうして2月6日・7日・8日の3日間ある志願変更日を限定する中学校があったのでしょうか?その理由は公表されていないので推測するしかありませんが、おそらく「中学校側の事務処理が大変になるので、志願変更届を早めに出させようとしたのではないか」と思われます。
志願変更は、受験倍率が発表されてから1週間ほどしか猶予がありません。あまりにも考慮時間が短いです。
そのためギリギリまで判断が伸びて、志願変更が可能な最後の日に志願変更届が集中する可能性が高いです。もし志願変更が集中したら、中学校側の事務手続きが過密になります。それを中学校側は避けたかったのではないかと考えられるのです。
真相は不明ですが、志願変更の日程は神奈川県の教育委員会が公式に認めた制度です。これを現場の都合で一方的に変更するのは認められません。
来年の受験ではこのようなことが起こらないことを願います。ですがもし来年も同じことがあったら、その時は抗議して問題ありません。正当な権利の行使だからです。
今回の志願変更に関しての話は、「学習塾ステップ(STEP)」の記事を元にしたものです。より詳しい内容はこちらのホームページをご覧ください。
https://www.stepnet.co.jp/stepblog/?p=12570