間違えた答えを消さない

当塾では、間違えた答えを消さないように指導しています。

間違いは残したまま、解き直した答えを改めて書く、という方法をとってもらっています。

もちろん、理由があります。

「自分の間違いと向き合う」ためです。

間違えた答えを消して、無かったことにしたい、という気持ちはわかります。

でも、そうすると、結局また同じ間違いをしてしまうのです。

その時ははわかっていても、しばらくすると間違いが復活してしまいます。

間違えた後は「なぜ間違えたのか」とか「自分はこういう間違いをする癖がある」ということをしっかりと直視するべきなのです。

そうしない限り、間違えた時と全く同じ思考の癖が残っているので、同じミスを繰り返してしまうのです。

そのために「間違えた答えを消さない」というのが重要なのです。

入塾したての生徒さんは、今までの癖でついつい消してしまいます。

なので、けっこう口を酸っぱくして「消さないで!」と何度も言うことになります。

嫌味っぽくならないよう、出来るだけ明るくライトなテイストで言うように心がけてはいますが、しつこいことはしつこいです(笑)

小さなことですが、こういうことが「勉強の基本を身につける」ということです。

そして、こういう小さなことの積み重ねが、あとあと大きな差となって表れてくるのです。