学力検査の対策⑦ー小説文と論説文

こんにちは講師のたかえもんです。

前回は、神奈川県公立高校入試国語の古文問題対策についてお伝えしました。

今回は、入試国語の小説文と論説文についてお伝えします。

入試の国語では小説文が24点、論説文が30点出題されます。

合計で54点と、この2種類の問題だけで全体の過半数を越えた点数になっています。

これだけ配点が大きいにも関わらず、記述問題はありません。

小説文と論説文の両方とも、4択問題しか出ません。

ですので、小説文と論説文は得点が大きくて正解しやすいという、入試全教科から見ても狙いどころとなっています。

小説文と論説文は4択問題しか出ないですが、解く際に同じ考え方を使うことができます。

その考えとは「選択肢の中から、本文に書いていない部分を探す」というものです。

小説文であろうと、論説文であろうと、本文にその内容が書いてあるかどうかがすべてです。

本文に書いてない内容が含まれている選択肢は×で、本文にその内容が含まれていたら〇なのです。

国語の入試問題は、他の英数理社と違って特殊です。

英数理社は、事前の知識量がとても重要です。

例えば、英語は単語や文法の知識が必須です。数学なら公式や問題の解き方が、理科や社会なら各単元の用語を覚えている必要があります。

ところが、国語では話が変わります。

英数理社ほど新たに覚えないといけないものはありません。

そのため、事前準備の負担がほかの教科よりは軽く済みます。

けれどもその反面、どういう受験勉強をすればいいのかがわかりにくいです。

そこで有効なのが、選択肢の間違っている部分に印をつけることです。

どういう根拠でお子さまがその選択肢を除外したのかを、目で見える形で残しておくのです。

国語の問題は、解き直しをしようと思っても難しいです。

解いてから時間が経つと、どうしてその選択肢を選んだのかをお子さま自身が忘れてしまうからです。

選択肢の間違っている部分に印をつけることを徹底することで、この問題を解決できます。

印をつけることで、過去の自分の思考を辿れるようになります。

過去の自分はこの箇所を読み落としていたな、と自分を客観的に分析できるようにもなります。

いわゆるメタ認知と呼ばれるものですが、これを養うこともできます。

さらに、なんとなくで解くという解き方を改めることもできます。

なんとなくという解き方では、どうしても正答率にむらができてしまいます。

受験本番に上振れを引くことができたらラッキーですが、そんな運頼みは可能なら回避したいところです。

下振れを引くというリスクと一体なのですから。

選択肢の間違っている部分に印をつけることを実行すると、本番でも安定した点数を見込めるようになります。

本文と選択肢を照らし合わせをする、これが入試の小説文と論説文を解く鉄則です。

真剣にこのことに取り組むと、とても疲れます。

そのため、この疲労を嫌うお子さまは多いです。

しかし、本番まであと2カ月ほどのこの時期、まだ間に合います。

これまでなんとなくで小説文や論説文の問題を解いていたお子さまは、本文と選択肢の照らし合わせを意識するとぐっと点数が伸びますよ!