新中学3年生は受験勉強をどうすればいいの?⑥古文の解き直し
こんにちは講師のたかえもんです。前回は神奈川県公立高校入試国語の古文の解き方についてお伝えしました。入試の古文は↓の手順に従って解くことが大切です。
①問題文を最初に読む。 ②本文をブツブツと音読する。 |
この手順を守り、問題を解きましょう。これが一番書かれている内容の理解ができる手順です。
さて、今回お伝えするのは、問題を解いた後の解き直しの仕方についてです。
問題を解いたら丸つけをします。そして、正解不正解に一喜一憂してお仕舞い、というのはよろしくありません。過去問で重要なのは解き直しをしっかりすることです。問題を解いて疲れているかもしれませんが、本番はここからです。
古文の過去問を解いたら、まず現代語訳(口語訳)を読みましょう。そして、自分の読解がどの程度正しいのかを確認してください。
古文を読んでいると、話の内容がよくわからない箇所というのは必ず出てきます。その際に「だいたいこういう意味かな?」と推測するはずです。その推測が合っていたのかどうかを、現代語訳(口語訳)を読んで確かめてください。
現代語訳(口語訳)を読んで内容を確かめたら、間違えた問題の解き直しをしましょう。現代語訳(口語訳)を読んで不正解だった問題を見直すと、自分がどういった間違いをしたのかがはっきりします。「問題文には○○のあと××と書いてあるけど、本文にはその逆の××のあと○○と書いてあった」など、自分の読み間違えや誤解を丁寧に行いましょう。このように解き直しを丁寧に行うことで、古文を解くために必要な力が身に付きます。その反対に、このような丁寧な解き直しをせず、問題を解きっぱなしにしていると実力は伸びません。
現代語訳(口語訳)を読んで解き直しをした後は、本文を何度も音読しましょう。音読はできれば100回、それが厳しいなら50回行いましょう。
「音読を100回や50回」と言われると、あまりの数の多さにめまいがするかもしれません。しかし、これこそが入試古文を解けるようになるために最も重要なことです。
古文は何が書いてあるのかよくわからないことが多いですが、言葉です。言葉である以上、音読を繰り返すことで言葉の切れ目が感覚につかめるようになります。こうした感覚を身に付けることが最も難しいですが、これまでお伝えしたステップを踏んだ後に音読を繰り返すことで身に付けることができます。
音読の回数は理想を言えば100回です。この回数を一回で達成するのは無理があるので、何回かに分けて大丈夫です。回数を分ける際に効果的なのが、「気分転換に音読する」という利用法です。
例えば、数学の勉強をしているとします。勉強をしていると疲れて集中力が落ちてきます。そうなったら休憩が必要です。その休憩の際に、スマートフォンなどを見るのではなく、古文の音読をするのです。音読をすると、机に向かっている勉強しているときには使っていなかった身体の機能が活性化します。これが時間を効率よく使う気分転換です。
あるいは、やる気が出ないときにも音読は効果的です。音読をすることで身体にスイッチが入ります。スイッチを入れるきっかけとしても、音読は利用できます。
このように、ちょっとしたタイミングを活用することで音読の数をこなすのが最も効率が良いです。
話をまとめます。
古文の過去問を解いたら、↓の手順で解き直しをしっかりしましょう。
①現代語訳(口語訳)を読む。 ②読んだ現代語訳(口語訳)をもとに、間違えた問題を解き直す。 ③本文の音読を100回する(きつい場合は50回)。 |