過去問の解き直し

こんにちは講師のたかえもんです。神奈川県公立高校入試まであと1カ月となりました。受験生はいよいよ追い込みの時期に入ります。この時期に受験生がするべきことは、過去問の復習です。それも徹底的な復習です。

既に受験生は過去問を6年度分解いています。しかし、それをまた解いてみたら、100%正解できますか?

きっとほとんどの人は無理だと思います。ですが、それに挑戦してみてください。それが一番の入試対策になります。

一度でも間違えた問題は、本番でも間違える可能性が高いです。逆に考えると、そうした問題を完璧に仕上げることができれば、大幅な得点アップを望めます。

また、解き直しもこれから紹介する段階を踏むとより効果的です。

まず第一段階として、どうしてその問題に正解できなかったのかを分析することが大切です。

うっかりミスをしてしまったのか、ど忘れをしてしまったのか、全然知らなかったから間違えたのか。正解できなかった理由はさまざまです。その理由をしっかり分析して、どうすれば同じミスをしないのかの対策を練りましょう。ど忘れをしていたり、知らなかったのなら早急に忘れないような工夫をしましょう。たとえば、自分の部屋などに張り紙をしていつでも目につくようにしたり、ノートにまとめて毎日決まった時間に見るようにするなどいろいろな工夫が考えられます。どういった工夫が効果的なのかは、個人によって異なります。自分に合う工夫をしましょう。

正解できなかった理由がうっかりミスの場合は深刻です。というのも、一番改善が難しく、本番でも同じような失敗を繰り返すことが多いからです。うっかりミスはちょっとした軽いミスではありません。致命的なミスです。そのことを痛感しないかぎり、直りません。それほどうっかりミスは怖いものです。

第二段階は、時間を50分しっかり計っての解き直しです。

第一段階をクリアして、問題の理解が完璧になったからと言っても、50分という時間制限の中で正解できなければ点数に繋がりません。

時間に追われる勉強はつらいです。追い立てられ、精神的な余裕がなくなります。ですが、入試本番を考えたときに、スピードは重要です。いくら正確な理解ができていても、間に合わなければ残念な結果になります。

スピードを上げる方法は問題によって異なりますが、共通して言えることがあります。それは、時間を気にし、時間配分を意識することです。つまり、時間に追われることに慣れること、これがスピードを上げる最も重要な練習方法です。気乗りしないと思いますが、これができれば劇的に改善します。

スピードが大切と言っても、問題に対する正確な理解が大前提です。重要なことを理解できていない状態でスピードを求めても意味はありません。だから、スピードを上げるのは第一段階をクリアしてからです。その順番を逆転させてはいけません。

話をまとめます。

受験本番に向けたこの追い込みの時期は、次の二段階のステップを踏んで過去問を解き直してください。

①「どうして自分はその問題に正解できなかったのかを分析し、いつ解いても100%正解できるよう対策を練る。」

②「本番と同じ50分以内に正解できるか、時間を計って解き直す。」

受験本番までにこのステップ実行できれば、爆発的に伸びます。どうか最後の最後まで気持ちを緩めず駆け抜けてください。応援しています。