成績以外の志望校の選び方①

こんにちは講師のたかえもんです。今回は高校の志望校選びについてお伝えします。

高校を選ぶ際、最も大きな基準は内申点だと思います。言い換えると、自分の成績で行けるかどうかが高校選びの基本になっているのではないでしょうか。

これはとても堅実な考えです。合格できなければ志望校に入学できないのですから、間違いのない判断です。

ですが、少し考えてほしいことがあります。それは、「成績だけで高校を選んでいませんか?」ということです。

成績だけで高校を選ぶと後悔する場合があります。高校は義務教育ではありません。高校に入学したけれども学校が面白くなかったり辛かったりして、退学するということはあります。高校受験という試練を超えた先に待っているのが、退学という結末ではあんまりではないでしょうか。

そこでお伝えしたいのは、内申や学力以外の高校選びの基準です。成績は大前提として、それにプラスアルファの判断材料として次の4点も考えてみてください。

通学しやすさ

先生の様子

生徒の様子

進学実績

①通学しやすさ」は、自宅から高校までどれくらい時間がかかるか、通いやすさはどれくらいかということです。中学では通学するのに片道30分かかることはあまりありません。しかし、高校では通学に1時間近くかかることが多いです。

通学に時間がかかりすぎると、通うのが大変です。朝起きる時間は早くなりますし、帰宅時間も遅くなります。最初の内は平気かもしれませんが、何日もそれが続くとストレスが大きなものになる場合もあります。高校に入学したあとで、「こんなに通うのが大変とは思っていなかった」とぼやく卒塾生はけっこういます。

これを回避するために自宅から高校まで、通学にどれくらいの時間がかかるかを実際に計ってみることが大切です。ほとんどの人は通学に電車やバスを利用すると思います。現在はインターネットを使うことで簡単に電車やバスの移動時間を調べることができます。ですが、それだけを調べて終わりとするのでは不十分です。

例えば、自宅の最寄り駅から志望校の最寄り駅まで電車で20分かかるとします。では、「自宅から志望校までの通学時間は20分である」と考えるのは正しいでしょうか?

正しくないですね。いろいろと抜け落ちていることがあります。

まず自宅から最寄り駅までにかかる移動時間や、志望校の最寄り駅から志望校までの移動時間を忘れてますね。

仮に、自宅からの最寄り駅が鴨宮駅だとして、鴨宮駅まで自転車で10分かかるとします。自転車を使うなら、自転車を駐輪してから駅のホームまでの移動時間も発生します。この時間を3分としましょう。この時点で電車に乗る前に10分+3分の13分かかります。

ここから20分電車に乗ります。そして、駅に到着したら高校まで移動しないといけません。駅から高校までバスを利用することもありますが、歩いて移動することの方が多いので徒歩で15分かかると仮定します。すると、電車に乗ってから高校に到着するまで20分+15分で35分かかることになります。

自宅を出発してから駅のホームまでに13分、駅から高校まで35分、合計48分かかることになります。電車に乗っているだけの時間の倍以上かかることになります。

このように、実際に自宅から通学にかかる本当の時間を計っておきましょう。そうしないと、近いと思い込んでいた高校が意外と時間がかかって後悔することがあります。

また、通学にかかる時間だけでなく地形や天気が悪い時の移動についても確認した方がいいです。駅から高校まで15分かかるとしても、坂道をひたすら上る15分なのか、平坦な道を15分移動するかによって疲労が大きく違います。さらに、雨が降る場合に道が大変なことになって、ずぶ濡れにならないかも確認した方がいいです。特に、山に近い高校では雨の日は靴の中まで濡れるということがけっこうあります。

話をまとめますと、高校選びの際に自宅から高校までの実際の移動時間を計り、具体的な移動経路や悪天候の際の道路状態まで確認するようにしましょう。成績だけで高校を決めると、アクセスの悪さに後悔することがあり得ます。

もちろん、アクセスが悪いからといって志望校を変更した方がいいというのではありません。アクセスの悪さも踏まえてでもその高校に行きたいのなら、高校の選び方に問題はありません。問題があるのは、成績だけで高校を選んだ場合です。この場合、アクセスの悪さが高校に行く気を失わさせる原因の1つになりえます。

次回は②先生の様子③生徒の様子④進学実績についてお伝えします。