アクティブ・リコール①

こんにちは講師のたかえもんです。今回からは前回までとは逆に、「効果的な勉強法」についてお伝えしていきます。

前回までにお伝えした「効果的ではない勉強法」に、「まとめたり要約する」「蛍光ペンや下線を引く」というものがありました。

これらの勉強法は適切なポイントを要約できたり、強調できないとあまり効果がありません。裏を返すと、適切なポイントを要約できたり強調できたりするなら効果があると言えます。

ですがそれができる人は多くありません。そういった視点から判断すると、「まとめたり要約する」「蛍光ペンや下線を引く」といった勉強法は、多くの人には効果的な勉強法であるとは言えないという結論になります。

どういった勉強法が合うのかは、個人個人によって異なります。ですが多くの人に効果が見込める勉強法というものも存在します。

勉強の仕方に悩んでいる人は、まずは多くの人に効果的な勉強法を試してみるのが一番効率が良いです。

もちろん多くの人に効果的な勉強法は、すべての人に効果が見込めるわけではありません。試してみて効果があまりない場合もあります。

ですがそれは試してみないとわかりません。実際に試してみて効果がなかった時に、別の勉強法を試すべきです。最初から多くの人に当てはまらないような特殊な勉強法を試してみるべきではありません。

さて今回の本題に入ります。

もっとも多くの人に効果的な勉強法は2つあります。「アクティブ・リコール」と「分散学習」です。

これら2つの勉強法は、組み合わせることができます。なのでもっとも多くの人に効果的な本当の勉強法は、「アクティブ・リコール」と「分散学習」を両方実行することです。

「分散学習」の方は以前に英単語や漢字の覚え方の時に触れました。しかし「アクティブ・リコール」は初めて出てきた言葉です。しかもカタカナ語なので何を意味していいるかわかりにくいですね。

「アクティブ・リコール」のアクティブという言葉は、「積極的な、自発的な」という意味です。「アクティブ・リコール」のリコールという言葉は、「思い出すこと、引き出すこと」という意味です。

つまり「アクティブ・リコール」という言葉は、「自発的な思い出し」を意味します。

これがどういうことなのか、具体的な中身については次回お伝えします。