将来何をやったらいいのか分かりません
塾長の佐々木です。
「将来何をやったらいいのか分かりません」と中高生に時々言われます。
このように言う生徒は、「将来の夢とか目標がない自分は駄目なのではないか」と思っているフシがあります。話をしていると、そう感じるのです。
なのでまずは「今、特に夢や目標がないのは、わりと普通のことだよ」と答えています。
「夢や目標がある人も、途中で変わることはよくあることだし、それも全然悪いことではないよ」とも言います。
とは言え、将来のことを考えるのは大切です。仮にでも、夢や目標があったほうが勉強へのモチベーションに繋がるのも確かです。
でも、個人的にはただ頭の中で考えるだけではなく、色々な経験をしながら考えていくのがいいのではないかと思います。もちろん、今はネットで色々調べてみることが出来ますが、それだけでは不十分です。実際に体を動かすことが大切です。経験としては、アルバイトだったり、ボランティア活動だったり、旅行なんかもいいのではないでしょうか。
私自身は、アルバイトをたくさんやりました。いろんな種類のアルバイトを通して、仕事の入り口をちょっとだけ覗くことが出来た気がします。
高校生の時に初めてやったのは、イトーヨーカ堂の裏方(?)です。店の奥の商品を運んで並べるのが主な仕事でした。一般のお客では入ることの出来ない、スーパーの内側に入ることが出来て、とてもワクワクしました。「一般人は知らない、スーパーの裏の顔を知ったぜ!」みたいな優越感も感じたりして(笑)
裏側は売り場と違って、電気も薄暗く、壁はコンクリートむき出しの灰色で装飾は一切なく、なんかジメジメして、うっすら寒気がした記憶があります。大きな台車に商品の詰まったコンテナを乗せ、裏の世界と表の世界を行ったり来たりしました。学校の授業が終わったあとだったので、だいたい夜遅くなってしまいタイムカードを押すのも楽しかったです。
大学に入ってからは、もっといろんな種類のアルバイトをやりました。家庭教師、交通警備員、伊勢丹の裏方、本屋、中華料理屋の皿洗い、交通量調査、ディズニーランドのイベント後の片付け、学習教材の訪問販売、電話ボックスにチラシを置く仕事、靴に紐を通して引っ張る仕事(笑)、地下に降りて電話線のカバーをかける仕事(?)、などなどです。
それぞれのアルバイトの苦労話や面白エピソードはまた改めて書くつもりですが、いろんな職種を経験することで、表面的にではありますが、大人の世界の一部を覗いた気がしました。
いろんな大人の人たちと接して、「こんな大人には憧れるなあ」とか、逆に「こんな大人には絶対なりたくないなあ」とか、思いましたねえ。
結果的に今の仕事について、いまだに楽しくやっているので、選択は間違っていなかったと確信しています。
私からのアドバイスは、
「若い時は、いろんな種類の経験を積め!そうすれば、自然と自分に向いた仕事が残る」
と言うことになります。
では、また!
(写真は、今日、息子と久々に行った「アロハ・タコス」で食べたもの。一人でやっている店主、お客が次々と来てテンパってましたが、いい仕事しています。めっちゃ美味しいので、ぜひ!)