歴史の教科書を活用しよう

こんにちは講師のたかえもんです。

神奈川県公立高校入試がどんどん近づいて来ました。この時期には理科と社会に力を入れた方が良いというお話を前回しましたが、今回は歴史の対策についてお伝えしていきます。

社会の入試は、地理・歴史・公民の3つの分野から均等に出題されます。どの分野も覚えることが多くて大変ですが、とりわけ大変なのが歴史です。

歴史は地理や公民以上に覚えることが多く、問題の難易度も一番高いです。

特に出来事を正確に並び替える問題は、付け焼き刃では正解できないぐらい難しいです。

人によっては、歴史の勉強よりも地理や公民の勉強を頑張った方が得点は上がるかもしれません。それも立派な受験対策です。

ですが内申点に余裕がなく、1問でも多く正解しないといけない人はそうも言っていられません。難しい歴史分野でも向き合わないといけません。

ではそんな高難易度の歴史分野にどう取り組めばいいのでしょうか。それは教科書をしっかり読むことです。

「教科書を読む」と言っても、読むタイミングが重要です。ある程度の歴史の流れを把握してからでないと効果は薄いです。

まずは歴史の流れがまとまっているプリントを解き、それを覚えましょう。

そして「承久の乱」とか「民撰議院設立建白書」、「サンフランシスコ平和条約」といった歴史用語を覚え、「なんか見たことがある」程度で良いですから歴史の知識が頭に入っている状態を作りましょう。

そうした状態を作ってから歴史の教科書を読んでください。そうすると歴史の流れや細部を理解できるようになります。

歴史に限らず、学校の教科書は事前の知識なしに読んでも理解できるようになりません。書かれている文章の情報量が多すぎて、必要な情報とそうでない情報の取捨選択がうまくいかないからです。

ですがその教科の内容を1周し、どういった内容がテストでよく出されるのかを経験してみると情報の取捨選択がうまくいくようになります。

歴史分野の場合、特にその傾向が強いです。「わかってから読むとよくわかる」これが教科書の特徴です。

過去問などを解いた後に歴史の教科書をあらためて読むと、「この出来事ってそういうつながりがあったのか」「この時代の流れってこういうことだったんだ」と知識が深まります。今まで点だった知識が線になるのです。

そうなったら、今までに解いた過去問をもう一度解いて見ましょう。「これが鍵になっていて、あの用語を覚えられていたら解ける」と分かるようになります。問題への解像度が格段に上がります。

入試本番まであと3週間です。時間がどんどん無くなってきます。そういう時期だからこそ、ちょっとしたすき間時間を無駄にしないようにしましょう。

学校の休み時間などで歴史の教科書に目を通すようにしましょう。こういった時間を有効に使えるとさらに1問、2問と正解が増えるようになります。

受験勉強で疲れていると思いますがここが大事な時期です。最後まで駆け抜けましょう。応援しています!