ラストスパートは理科と社会

こんにちは講師のたかえもんです。

神奈川県公立高校入試まであと1か月を切りました。入試本番が近づいたこの時期、力を入れると効果的なのが理科と社会です。

理科と社会はとにかく基礎的な知識が重要な教科です。受験本番では応用的な問題も出されますが、そうした問題を解くためにはやはり基礎的な知識が必要です。

応用問題は基礎的な問題を組み合わせて作られます。応用問題の要素を1つ1つ分けていくと、必ず基礎的な問題にたどり着きます。そのため、応用問題を解けるようになるには基礎的な知識を身につけることがとても大切です。

基礎的な知識を身につけるうえで欠かせないものが2つあります。それは、なぜそうなるのかという理解と徹底的な反復練習です。

理解ができていないと、覚えたと思ってもすぐに忘れてしまいます。理解ができたとしても、反復練習が足りなければすぐに忘れてしまいます。理解をしようとする努力と理解を継続させるための努力の2種類の努力が必要です。

理解と反復練習の2つの努力を実行して基礎的な知識をしっかり身につけたとしても、本番の入試では気をつけないといけないことがあります。

それは問題文の長さです。

神奈川県の入試は英語を筆頭に、文章量が多い問題ばかりです。理科や社会も問題文がとにかく長いです。そんなに難しい内容がでもないのに、問題文が長大すぎて正解できないということがよく起こります。

正解できるだけの知識を本当は持っているのに、文章量に圧倒されて正解できないというのはとてももったいないことです。

こうした事態を回避するには2つのことが大切です。

1つめは問題慣れです。過去問を何度も解いて、問題の傾向や文章量に慣れるということが大切です。出題傾向に慣れると長大な文章でも勘所を押さえられるようになります。

2つめは文章に線や印をつけることです。問題文が長いと、読み終わるころには文章の最初の内容を忘れてしまいます。問題を解くための鍵になりそうな箇所に線や印をつけることを徹底しましょう。

問題を解くのに必要な情報に線や印をつけるということを意識すると、問題文への理解も向上します。人は意外と文章を読めていません。目で文字を追いかけるだけでは、重要な情報の取りこぼしが起こります。線や印を付けようと意識しながら文章を読むと、集中力がアップし大切な情報の読み落としが減ります。

文章に線や印を付け、文章を汚しましょう。高得点を取る人ほど、書き込みで問題用紙が黒く汚れています。問題用紙がきれいなままでは得点は向上しません。書き込みをたくさんして、問題文をきれいなままにせず汚してください。

神奈川県公立高校入試まであと少しです。理科や社会といった基礎的な知識が大切な教科はここが勝負の時期です。本番ギリギリまで粘るほど得点の上がる可能性が高まります。

この時期にあきらめず、どれだけ粘れるかで理科と社会の点数は変わります。あとひと月ラストスパートを頑張ってください。