内申点と学力検査の比率
こんにちは講師のたかえもんです。
6月9日に、来年の公立高校入試の「内申点」と「学力検査」の比率が発表されました。
今年の入試まで存在していた「面接」は廃止されました。特色検査という形で「面接」を実施する高校は何校かありますが、ほとんどの高校で面接を実施しなくなります。
「面接」が入試から無くなったことで、「内申点」と「学力検査」だけを見るという従来の入試形式に戻りました。
公立高校の入試制度について軽く説明しますと、「内申点」とは学校の通知表の点数を指し、「学力検査」は本番のテストを指します。
「内申点」は2年生の最終成績と3年生の11月の成績を2倍した数字の合計点です。1年生の成績は入試に関係しません。
「学力検査」は来年2月14日に実施されるテストで、英数国理社の5教科各100点満点です。
「内申点」と「学力検査」の合計で合格不合格が決まりますが、それらがどういった割合で選考されるのかは高校によって違います。その「内申点」と「学力検査」の割合が6月9日に発表されたのです。
小田原に住む生徒がよく志望する高校の「内申点」と「学力検査」の割合はこうなりました。
「内申点」:「学力検査」=5:5・・・「内申点」と「学力検査」をバランスよく見る高校です。
小田原東、山北、西湘
「内申点」:「学力検査」=6:4・・・「内申点」を「学力検査」よりも重視する高校です。
秦野曽屋、二宮、茅ヶ崎西浜
「内申点」:「学力検査」=7:3・・・「内申点」を7割も重視する内申点超重視校です。
寒川
「内申点」:「学力検査」=4:6・・・「学力検査」を「内申点」よりも重視する高校です。
足柄、大磯、鶴嶺、小田原(特色検査あり)
神奈川県全体では「内申点」と「学力検査」の割合を5:5とバランスよく見る高校が多いのですが、一部の高校では「内申点」と「学力検査」のどちらか片方を重視します。
特に今回の入試で気を付けたいのが足柄高校です。
足柄高校は小田原高校と同じく、「内申点」よりも「学力検査」の結果を重視します。今までは「内申点」と「学力検査」をバランス良く見ていたのですが、入試制度の変更に合わせて「学力検査」の結果を重視するように変わりました。
この結果、「内申点」が良くても「学力検査」の点数が悪いと不合格になる可能性が高まりました。足柄高校を志望する場合は、例年よりも「学力検査」を頑張らないといけないことになります。
3年生は第1回定期テストが終わり、本格的に進路や受験への取り組みを考える時期になりました。受験はコツコツと努力を積み重ねることはもちろん大切ですが、何にどう重点を置いて頑張るかを考えることも大切です。自分が志望する高校は何を重視する高校なのかを見定め、努力する方向を見誤らないようにしていきましょう。
「内申点」と「学力検査」の比率は、↓の神奈川県の公式ホームページを参照しました。
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/dc4/nyusen/nyusen/senko_kijun.html