英単語のスペルと発音の不一致①

こんにちは講師のたかえもんです。先日英語の苦手な生徒から「どうして英語の単語って、発音とスペルがぐちゃぐちゃなんですか?」という質問がありました。これは確かにその通りで、自分も中学生の時にだいぶ苦しめられました経験があります。

英語はスペルと発音が無茶苦茶だということは日本人だけが思っているのではありません。

ドイツ語やフランス語といった、他のヨーロッパ言語の使用者からも不満が寄せられるグローバルな英語「あるある」なようです。

自分が大学生の時、第2外国語としてドイツ語の講義を取りました。初回の講義でドイツ語の先生から「皆さんは今日からドイツ語を学びますが、安心してください。ドイツ語は英語のようないい加減で雑な言語ではありません。英語みたいに綴りと発音が一致しないなんて馬鹿げたことはありません。いくつかの例外はありますが、原則として綴りと発音が一致しているのがドイツ語です。英語のような例外に次ぐ例外の連続であるような欠陥言語とは違います」と言われました。

だいぶドイツ語をひいきしている発言にびっくりしますが、実際ドイツ語のスペルと発音の関係は英語と比べられないぐらい対応がきっちりしています。

例えば「学ぶ」という単語は英語ではlearn(ラーン)ですが、ドイツ語ではlernen(レルネン)です。

ドイツ語はほぼローマ字読みをすれば正しい発音となりますが、英語はそうはいかないものばかりです。learnなんてローマ字読みすればレアルンですが、そんな発音をしても誰も分かってくれません。

英語のスペルと発音一致していない事実は英語が外国語である人にとって悩みの種ですが、英語を母語として話す人間からしても問題であると思われているようです。

英語のスペルのいい加減さを表すイギリスのジョークに、「ghoti」というものがあります。

ghoti」は実際には存在しない単語ですが、果たして何と発音するのでしょうか?ちょっと考えてみてください。

「ゴーティかな」と考える人が大半だと思います。自分もそう思いました。ですが正解は「フィッシュ」です。

「えっ!」と思う人が多いと思います。自分も初めて知った時、「なんで?」と頭の中が疑問符でいっぱいになりました。

解説しますと、「ghoti」のghenough(イナフ)のgh(フ)、owomen(ウィミン)のo(イ)、tistation(ステイション)のti(シュ)と考えれば「ghoti」はフィッシュと読めるということになります。

もちろんこれはジョークなのでただのこじつけですが、英語は無理をしたらスペルをいくらでもこじつけられるということを暗に示しています。

では世界中からスペルと発音が一致していないことが苦々しく思われている英語ですが、なぜこんなことが起きているのでしょうか?

様々な要因が絡んでいますが、1番大きい理由は

「大母音推移(だいぼいんすいい the Great Vowel Shift)」と「活版印刷技術の発明」にあります。

どういったことなのか、詳しくは次回説明します。