【読解力】理由を表す言葉に注目!
こんばんは講師のたかえもんです。今回は説明文での「理由」の探し方についてお伝えします。
説明文は読者に筆者の主張を伝えるために書かれます。しかし、主張をただ伝えるだけでは説得力がありません。そこで筆者の主張に説得力をもたせるために「その主張が正しいという理由」が登場します。
「理由」を表す言葉には、「なぜなら」「というのも」「だから」「~から」「~ので」といったものがあります。これらの言葉が文章に出てきたら、□で囲い強調しましょう。
次の文を見てください。
「ら抜き言葉」というものがある。これは「~できる」を意味する「見られる」や「来られる」といった言葉から「ら」を抜いて、「見れる」や「来れる」といった言い方に変えてしまうものである。こうした「ら抜き言葉」は昭和初期から現れるようになり、戦後に増加したとされる。
「ら抜き言葉」は間違った言葉遣いであり、改めなくてはいけないという意見がある。しかし、私はその意見には反対であり、「ら抜き言葉」をどんどん認めていくべきだと考える。なぜなら、「られる」という言葉は「~できる」という言葉以外にも、受け身・自発・尊敬といったさまざまな意味で使われ、どの意味で使われているかが分かりにくい。そこで「~できる」という意味を「ら抜き言葉」で表してしまえば、意味がはっきりして誤解することがなくなるからである。
「なぜなら」に続く文章が筆者の主張に対する「理由」になっていますね。
このように「理由」が登場した場合、意識しないといけないことがあります。それは「理由」の近くに「筆者の主張」が書かれているということです
上の例文では、「しかし」からの文が「筆者の主張」になっています。「理由」が登場したら、「筆者の主張」がセットで現れます。「理由」と「筆者の主張」のセットを見抜けるようになると、説明文への理解度が格段と向上します。