【読解力】文末の強調表現「である」
こんにちは講師のたかえもんです。今回は文末にくる強調表現「である」についてお伝えします。
「である」は筆者が強調したい文で使われます。たとえば、次の文章を見てください。
スマートフォンをほとんどの人が持つようになった。2010年のスマートフォンの所有比率は4%程度であったが、2021年は90%を超えている。スマートフォンの爆発的な広がりは、小中学生のSNSへのアクセスを容易なものにしている。このことは早期にIT社会へ順応する練習になるというメリットもあれば、逆に個人情報流出や炎上などのトラブルに巻き込まれやすくなるというリスクもある。いずれにせよ、これからの小中学生はスマートフォンという功罪相半ばする道具と向き合うのを避けることはできないのである。
一見するとどの文も大切そうですが、それぞれの文の文末を確認してください。最後の文だけが文末が「である」で締められています。つまり、この文が筆者のいちばん言いたいことを強調しているのです。
このように、どの文も重要そうに見る場合でも文末を確認することで筆者の言いたいことをすぐに発見できるようになります。
そのため、「である」を見つけたら△で囲うようにしましょう。そうすることで長々とした文でも、その勘所をすぐさま捉えることができるようになります。