【読解力】接続詞に注意!<その2>言い換え「つまり」

こんにちは講師のたかえもんです。今回は、言換の接続詞「つまり」についてお伝えします。

言い換えの接続詞「つまり」は、それまでに書かれている内容をわかりやすくまとめるときに使われるものです。

次の文を見てください。

火力発電は石油などを燃やして水を沸騰させ、その蒸気でタービンを回して発電する。

原子力発電は原子核分裂で発生する熱で水を沸騰させ、その蒸気でタービンを回して発電する。

つまり、火力発電も原子力発電も水を沸騰させて発電するもので仕組みはほとんど同じなのだ。

上の文は発電について書かれた文章です。3つある文の中で、「つまり」が登場する3番目の文がこの文章全体のまとめとなっています。

このように、「つまり」という接続詞はそれまでに書かれた内容をまとめる働きします。「筆者の伝えたい内容がぎゅっと凝縮されているのはここですよ」と教えてくれるのが、接続詞「つまり」なのです。

そのため、「つまり」が文章に出てきたら「しかし」と同じように▽で囲みましょう

「つまり」以外の言い換えの接続詞には、「ようするに」「すなわち」「このように」などがあります。これらもゆくゆくは「つまり」と同じように▽で囲めるようになると大変良いのですが、まずは「つまり」に的をしぼってのマークをつける練習をしましょう。

接続詞はこのほかにも様々な種類があります。それらの働きを理解することは文章の流れや要点を摑むのに役立ちます。逆接「しかし」と言い換え「つまり」に注目できるようになったら、これら以外の接続詞にも目を向けられるようになると読解力はさらに向上します。