【読解力】接続詞に注意!<その1>逆説「しかし」
こんにちは講師のたかえもんです。文章の流れを読み取るのに大切なものがあります。それは接続詞です。
接続詞は数多くありますが、とりわけ重要なものが逆接の接続詞「しかし」と言い換えの接続詞「つまり」です。
今回は、逆接の接続詞「しかし」についてお伝えしていきます。
逆接の接続詞は、それまでの文章を否定して筆者の言いたいことを導く接続詞です。
たとえば、次の2つの文章を見てください。
①私は英語が嫌いです。しかし、英語の勉強をがんばっています。
②私は英語の勉強をがんばっています。しかし、英語が嫌いです。
①と②の2つの文は、同じようなことを言っています。ですが、それぞれの文でいちばん伝えたいことは違っています。
①の文で主張したいことは、「英語の勉強をがんばっています」です。
②の文では、「英語が嫌いです」が主張したい内容です。
このように、逆接の接続詞は「筆者の強調したい内容はここですよ」と教えてくれるものです。
そのため、「しかし」という言葉が出てきたら▽などマークで囲みましょう。その箇所が、文章全体の中でも重要な箇所です。それを目に見えるよう強調することで、文章の理解はぐっと深まります。
逆接の接続詞は「しかし」以外に、「だが」「けれども」「ところが」といったものがあります。これらの接続詞も▽などのマークで囲えるようになると大変すばらしいです。
ですが、まずは最も多く登場する「しかし」にマークをつけることから始めましょう。最初からあれもこれもと手を出しても、混乱してしまいやすいです。「しかし」にマークをつけることに慣れてから、「だが」や「けれども」といった逆接の接続詞にマークを付ける練習をしていきましょう。
逆接の接続詞にマークを付けられるようになると、説明文や論説文の要点の把握する力がかなり向上します。