読解「指示語」

 こんにちは講師のたかえもんです。今回は、実際に文章を読むときに「指示語が何を言い換えているのか」をいつも考えることが大切、というお話します。

 指示語とは「これ」「あれ」「それ」といった、それまでの文章に登場した言葉を言い換えたものです。

 指示語がどの言葉を言い換えたものなのか、取り違えてしまうと文章の内容が分からなくなってしまいます。

そのため、「これ」「あれ」「それ」といった指示語が文章に現れたとき、何を言い換えたものなのかを常に考えることが重要です。これが出来るようになるだけで、読解力はぐっと伸びます。

 しかしながら、「指示語が何を言い換えているのか」を考えようとした時に、ある問題が立ちはだかってきます。

 その問題とは、指示語が出てきてもスルーしてしまうことです。無意識のうちに、流して読んでしまうのです。 

 この問題を解決するのは、やはり音読です。

 文章を音読すれば、指示語を見落とすことがなくなります。そして、指示語を発見出来たら〇で囲み、言い換えられた元の言葉を探しましょう。これが毎回実行できれば、格段と読解力は上がります。

 とはいえ、いつでも音読できるわけではありません。静かに問題を解かないといけない場合もあります。そういう場合は、口パクをしてください。実際には声を出さず、口だけ動かすのです。それだけでも効果はあります。

 また、文節にスラッシュを入れることを音読といっしょにできると、さらに効果的です。