神奈川県公立高校入試の国語で高得点をとる方法
こんにちは講師の高野です。新型コロナのため、5月いっぱいの休校が決まりました。家にずっと居るのに飽きてきただけでなく、学校が再開してからのことを考えて不安なひともいるかもしれません。特に中三生は来年の受験がどうなるか一番心配かもしれません。そこで今回は公立高校の入試5教科のうち、最も高得点を狙える「国語」の攻略ポイントをお伝えします。
神川県の国語の入試問題は、出される問題のパターンや配点が毎年ほぼ同じです。だから押さえるべき点をしっかり押さえられれば、高得点を確実に狙えます。神奈川県の国語で大切なポイントは3つです。それは
①漢字
②古文
③小説文と説明文の四択問題
この3つです。どういったところに攻略ポイントがあるのかこれから一つひとつ説明していきます。
①漢字の配点はじつのところ大きくはありません。100点満点の入試問題のうち、漢字をについての問題は16点分しかありません。1問2点の配点で、読みの問題が4問に書きに関係する問題が4問の合計8問16点です。どうでしょうか、配点の割合が高いと感じるひとは少ないのではないでしょうか。
しかし、絶対に押さえないといけないのがここの漢字です。それは普段の定期テストも同じです。なぜそんなに漢字が大切なのでしょうか?それは国語で唯一、事前準備さえすれば正解できる問題だからです。
国語の問題は初めて見る文章について聞かれる問題ばかりです。そのため英語や数学・理科・社会のように、前もって勉強した内容が本番で出ることはほとんどありません。ですが漢字だけは別です。どれだけ練習をしてきたか、それだけが問われるのです。ある意味、一番楽なところとも言えます。頑張れば、すぐにその成果が出てくるのですから。
漢字は小学校五年生と六年生の復習がしっかりできれば、今の時期では十分です。どうしてかというと、入試で問われる漢字は小学校五年生と六年生の内容が中心に出題されるからです。
②古文は嫌いなひとばかりだと思います。けれども一番の得点源になるのがここです。
神奈川の古文は、1問4点の選択問題が全部で4問16点分出題されます。神奈川の古文が大切な理由は簡単です。四択の選択問題しか出されないうえにすべての問題が本文の内容についての問題で、古典文法や古典単語といったものは聞かれないからです。コツさえ摑むことができれば簡単な問題なのです。
古文は多くのひとにとって苦手意識のある分野だと思います。しかし本当は難しくないのが神奈川県の古文なのです。苦手と思って取り組むから、訳がわからないとなってしまうだけなのです。
古文に苦手意識を持っているひとの多くは、何が書いてあるかよくわからないから苦手に思うはずです。ですが安心してください。神奈川県の古文はヒントがちりばめられていて、解き方の手順を守ればどんなことが書いてあるか分かるようにできています。その手順をこれからお伝えします。
古文を解く際にまずは本文の直前の「それまでのあらすじ」をじっくり読み、登場人物に○を付けてください。だれがだれなのか混乱しやすいので、○を付けることで混乱を防ぐことができます。
次に古文をいきなり読まず、先に設問をすべて読みましょう。本文より先に設問を読むことで、何が書かれているかを把握してしまうのです。どんな場面の話なのか、どういった登場人物の話なのかを摑むだけで内容理解がだいぶ楽になります。
最後に古文を読みましょう。「それまでのあらすじ」で○を付けた登場人物に再度○を付けながら読んでください。そうすれば、難しくて訳が分からないと思っていた古文もどんなことが書かれているのか見当がつくようになってきます。
③小説文と説明文の四択問題ですが、配点としてはこれが一番大きいです。神奈川県の国語は小説文と説明文がそれぞれ一題ずつ出されます。それらの中で一番多く出てくるのが、四択の問題なのです。出題数や配点は毎年少し変化しますが、年によって大きく変わったりしません。今年の入試は四択の問題が合計12問出題されました。1問4点なので国語の入試の100点満点中48点が、小説文と説明文の四択問題ということになります。非常に配点が大きく、この出題パターンが解けるようになるかが一番重要なポイントとなります。
このように配点が大きいので難しい問題が出されるのかと思うかもしれません。しかしたった一つの方法さえ押さえることができれば全問正解も夢ではありません。そのたった一つの方法とは、「設問を細かく分けて、分けた部分を本文と照らし合わせて間違いを探す」というものです。
どういうことかというと四択の問題は正解の選択肢が一つ、間違いの選択肢が三つという作りになっています。このパターンの問題を解く時に、正解の選択肢を見つけるのではなく間違いの選択肢を先に見つけることが大切なのです。間違いの選択肢を確実に見つける方法が、「設問を細かく分けて、分けた部分を本文と照らし合わせて間違いを探す」という方法なのです。
神奈川県の四択問題は、正解を見つけようとすると迷って分からなくなるという作りをしています。しかしその逆に、間違いの選択肢を見つけるのは難しくありません。
間違った選択肢は、本文の内容と一箇所でも違っていたら絶対に正解になりません。だから正解になる正しい選択肢ではなく、不正解になる間違った選択肢のほうが見つけやすいのです。そうやって間違いの選択肢をすべて見つけ、残った選択肢を選べば○がもらえるのです。
このようにして選択問題を解くとき、気を付けないといけないことがあります。それは「良いことが書かれていたり、常識的なことが書かれていても本文に書かれていないことは正解にならない」ということです。
小説文や説明文で求められているのは、客観的で正確な読みができるかです。ふだんの読書では感情移入や共感というものはとても大切です。しかし入試問題ではこれらは間違える原因となります。正確に読めるかどうかを測るのが入試問題なのです。良いことや素晴らしいことが書かれているかどうかではなく、何が書かれているかが問題で問われるのです。本文に書かれていない内容の選択肢は、それだけでテストとしては☓になります。
以上神奈川県の国語の入試問題の攻略ポイントを説明してきました。そのポイントとは、①漢字②古文③小説文と説明文の選択問題の三つです。この三つのポイントがしっかり押さえられるだけで、100点満点中80点を取ることが不可能ではなくなります。
来年受験を迎える中三生や入試に関心のある中二の生徒は、休校中に以上の三つのポイントを意識して過去問にとりかかることができると一番良いです。しかしそれが厳しい場合は、①漢字だけでも取り組めると全然違ってきます。①漢字は小学校五年生と六年生の復習ができればそれで充分です。もし漢字の練習をやりたいという生徒は一声かけてくれれば、練習のプリントをお渡しします。