就職前にバイトばかりしている娘に理由を聞いてみた

長女がもうすぐ大学を卒業します。4月からは都内で保育士としての就職先も決まっています。

彼女はもうすぐ就職だというのにバイトばかりしています。

それもほぼ毎日。正月は元旦から働いていました。

しかも、3つのバイトを掛け持ちしています。

訪問入浴と温泉旅館の掃除とスーパー銭湯。

なぜか全部お風呂関係(笑)

朝から午後4時まで温泉旅館で、午後6時からはスーパー銭湯、というダブルヘッダーもしょっちゅう。

「もうすぐ就職なんだから、もっと遊んだら?」と普通なら思いますよね?

私も思っていました。

しかし、昨日は珍しく車の中で真面目に話す機会があり、ちゃんと彼女なりの理由があることがわかりました。

常に鼻歌を歌っていて、家にいる時はアニメを見ているか惰眠を貪っているようにしか見えない娘ですが、そーとーマトモに考えている、ということがわかってお父さんは感心したぞ!という話です。

父「もうすぐ就職だね」

娘「うん」

父「大丈夫?やっていけそう?」

娘「まあ」

父「でも、こんなに毎日働いてたら、就職したって別にキツくないか」

娘「そう。今はほとんど休みないけど、土日休みだからね」

父「え?もしかして、だからそんなにたくさんバイト入れてる?」

娘「そうだよ」

父「そうなんだ。特に意味ないのかと思ってた。意外と考えてるんだ」

娘「そ。しかも、3種類やってるのも意味あってね、掃除は最初は人と喋らなくて良さそうだからやったんだけど、コミュニケーションが苦手だから逆に人と話した方がいいと思って。で、スーパー銭湯は若い人が多いからそういう人たちとコミュニケーション取れるでしょ、あと訪問入浴は従業員は年上の人たちだし、あと利用者さんはお年寄りだからお年寄りとも喋れるし。ほら、いろんな年代の人たちと喋れるでしょ?」

父「なるほど!すげえ!」

心から感心していると、今度は

「やっぱ神様っていると思うんだよねえ」と言い始めました。

 娘は自分は神様から優遇されている気がする、というのです。だいたいが自分の望み通りになっている、というのです。

 「犬が飼いたい」と思えば飼い主不明の犬と道で出会ったり、「服が欲しい」と思えば素敵な服をくれる人が現れたり、色々と望み通りなことが起きる、と。

 「優遇されてるんだから、頑張って人のために働け」と神様が言っているんだ、と考えているようです。

 神様と言っても、何とか教の神様とかではなく、娘の中の神様なので誤解なきよう。

 こんなこと大真面目に思ってるなんて、ほんと不思議だし素敵なことだなあ、と我が子ながら感心したわけです。

 ここで私が言いたいのは、娘自慢をしたい訳ではなく(ほんとはちょっとしたいけど)、あなたのお子さんも、意外と人生を真面目に考えてるかもしれませんよ、ということです。

聞いてみなければわからないことって本当にたくさんあるよなあ、ってことです。

(写真は近所のデニーズで。娘オススメの苺パンケーキ)