通過儀礼としての高校受験
ひと昔前、大人になる儀式である「元服」という通過儀礼は、
15歳前後に行われたと言います。
まさに高校受験をする年齢です。
通過儀礼がなくなった現代、
高校入試が、自分の力で一つの試練を乗り切るいい機会だと
私は思っています。
勉強の内容そのものより、
目標、計画、習慣、理想と現実、自分との戦い、悩み、
悔しさ、妬み、努力、苛立ち、将来の夢、時間管理、などなど
貴重な学びをいっぱい経験できる点こそ、
高校受験の素晴らしさでしょう。
もちろん、「合格」の2文字を祈ってはいますが、
本当の価値は、合格・不合格を超えたところにある、
と確信しています。
我々は、彼らの大人への第一歩を暖かい目で見守ってあげましょう。
所詮、それしか出来ないのですから。