テスト勉強の心構え

こんにちは講師のたかえもんです。

今回はテスト勉強の心構えについてお伝えします。

「勉強をがんばったし、手ごたえも感じたけど、思ったより点数が低かった」。

お子さまがこのように感じていることはありませんか?

これは、お子さまがテスト勉強について誤解していることに原因があるかもしれません。

「テスト本番は、実力を100%発揮できる」。

これがテスト勉強についての誤解です。

多くの人は、テスト本番では実力の80%ほどしか発揮できないと言われています。

80%という数字の信憑性はさておき、大切なのは「テスト本番では、実力を100%発揮できない」ということです。

テスト本番は緊張しますし、時間に急き立てられます。

初見の問題が出され、動揺することもあります。

普段とは異なる環境にさらされるのが、テスト本番です。

このような状況で、普段の力を100%発揮するのは難しいです。

こうした事情のため、「目標の点数が〇〇点だから、これくらい勉強すればいいか」という勉強では不十分です。

お子さまの多くはこのように考えて、失敗することが多いです。

テスト本番では、実力を100%発揮できないであろうことを見越して、よりいっそう高い実力を身につける勉強をする必要があります。

100%ではなく、120%を目指した勉強が必要です。

では、具体的にどうすればいいのでしょうか?

120%の実力を身につけるには、3つの壁を乗り越える必要があります。

3つの壁とは、「①理解しただけの壁」「②問題を解けることだけで満足してしまう壁」「③パターン的に問題を解いているだけの壁」です。

「①理解しただけの壁」とは、教科書やノートなどの説明や解説を見て満足し、実際に問題を解かない状態を指します。

勉強ができるようになるためには、先ずは理解が必要です。

そのため、教科書やノートなどの説明や解説を見て理解しようとするのは、勉強を進めるうえで正しいステップを踏めています。

しかし、教科書やノートなどの説明や解説を見るだけで勉強を終わりにしてしまうお子さまは意外と多いです。

たしかに、ワークや問題集の問題に取り組むのはたいへんです。

たいへんなものはなるべく避けたいと思うのは自然なことです。

ですが、本当に理解できているかどうかは、実際に問題を解いてみないとわかりません。

説明や解説を見て理解した気持ちになっていても、いざ問題に向かうと解けないということはよくあります。

説明や解説を見て理解しようとするのは大切ですが、その後に必ず問題を解くようにしないといけません。

そうしないと、理解しているつもりで本当は理解できていなかったという状態で本番のテストに向かうことになります。

では、勉強の内容を理解し、問題を実際に解けるようになればそれで十分なのでしょうか?

いいえ、不十分です。

「②問題を解けることだけで満足してしまう壁」という第二の壁が立ちはだかります。

テストには時間制限があります。

いくら問題を解く力が備わっていても、時間内に解けなくては結果に結び付きません。

問題を実際に解けるようになったら、素早く解くことに挑戦しないといけません。

素早く解く練習は、スマートフォンのストップウォッチ機能などを利用して、問題を解く自分のスピードを客観的に見つめないといけません。

これはつらい練習です。

時間に急き立てられるのは、みんな好きではありません。

疲れます。

しかし、時間制限がある本番のテストで望む結果を出すためには、素早さの追求は不可欠です。

理解しているつもりになるのを防ぐために、実際に問題を解かないといけません。

また、テスト本番の時間制限に対応するために、問題を素早く解く練習もしないといけません。

では、この2つの壁を乗り越えられたら大丈夫なのでしょうか?

残念ながら、「③パターン的に問題を解いているだけの壁」という最後の壁が待ち構えています。

問題を素早く解く練習は必要です。

しかし、問題を素早く解く練習を続けていると、内容の理解を置き去りにしてパターンにあてはめて問題を解いているだけという状態に陥ります。

この状態に陥ると、少し出題形式が違ったり、応用が利いたりする問題に対応できなくなります。

これを打破するには、「他の人に教える」ということが有効です。

何かを教えるという行為は、教える側に深い理解を要求します。

実際に教えてみると、自分の理解が不十分で上手く教えられなかったり、考えてもみなかった質問

が飛んできて深く考えさせられたりと、教えるという行為は教える側がもっとも勉強になります。

そのため、問題を素早く解けるようになったら、お子さまは友人や家族、あるいは物に勉強を教えるということを実行してみてください。

人間に教えるのが一番効果的ですが、壁やぬいぐるみといった物を人に見立てて教えても効果はあります。

少しひねった問題や応用問題に対応するためには、深い理解が必要で、それを達成するには「教える」という行為が有効です。

長くなりましたのでまとめます。

大多数の人間は、自分のテストのできを過大に評価する傾向にあります。

それを回避するためには3つの壁を乗り越える必要があります。

3つの壁とは、「①理解しただけの壁」「②問題を解けることだけで満足してしまう壁」「③パターン的に問題を解いているだけの壁」です。

これらの壁を乗り越えるためには、「❶問題を実際に解く」「❷時間を計り、素早く解く」「❸誰かや何かに教えてみて、自分の理解を深める」ということが有効です。

お子さまがテストで伸び悩んでいる場合、①から③のどれかが原因の可能性が高いです。解決策としては❶から❸が有効です!

また、通常の授業内でもお子さまにアドバイスをしています。何か気にかかる点がありましたら、ササキ塾にご連絡ください!