勉強ができるために大切なもの

こんにちはササキ塾のたかえもんです。

今回は睡眠の大切さについてお伝えします。

この話題について、これまで何度もお伝えしてきました。しかし、とても大切なので改めてお伝えします。

お子さまの勉強が今よりもできるようになるには、何が必要でしょうか?

やる気、理解力、集中力、記憶力、継続力、勉強量、気合、根性、自信…

いろいろと頭に浮かぶかと思います。

もちろん、これらは必要です。

しかし、意外と見落とされるものがあります。

睡眠です。

勉強が今よりもできるようになるには、睡眠が大切ということが見落とされがちです。

これまで多くのお子さまを見てきましたが、勉強ができるお子さまの多くに共通しているものがあります。

それが睡眠です。

定期テストなどの結果が良いお子さまは、たくさん寝ています。

逆に、あまり伸びないお子さまの多くに共通しているものもあります。

睡眠不足です。

寝不足のお子さまの多くはあまり伸びません。

では、なぜ睡眠をしっかりとることが勉強に大切なのでしょうか?

それは脳の記憶を司るところが関係します。

人間の記憶は大きく分けて、短期記憶と長期記憶の2種類に分けられます。

短期記憶は少しの間だけ覚えている記憶で、長期記憶は数カ月から何年、長いものになると何十年も覚えている記憶です。

人間の記憶は短期記憶から長期記憶へと変化します。

いきなり長期記憶へと変化しません。

勉強は理解力も大事ですが、何より記憶力が重要です。

勉強の記憶を、長期記憶へとステップアップさせることはとても大切です。

睡眠は記憶を長期記憶へと変化させる役割を担っています。

ですから、睡眠が不足すると記憶が長期記憶に変化しません。

どんなに勉強を長い時間がんばっても、睡眠が不足するとすぐに忘れてしまいます。

「こんなに長い時間勉強したのに、すぐ忘れる」というお子さまは、睡眠が足りていない可能性があります。

また、睡眠は記憶以外にも運動能力の向上にも大きな役割を果たしています。

睡眠中に身体のけがを治す成長ホルモンが分泌されますし、良いプレーをしたときの身体の動かし方を記憶することも睡眠中に起こります。

プロ野球の大谷選手は毎日10時間から12時間寝ていると言われます。

大谷選手は超一流のスポーツ選手ですが、そんな優れた選手が長い時間の睡眠を取っているのです。

睡眠と身体のパフォーマンスはかなり関係しています。

さらに、しっかり睡眠を取ることはメンタルの安定に繋がります。

脳には偏桃体(偏桃体)という部分があります。

この部分は、恐怖や怒り・不安を司る部分です。

睡眠が不足すると、この部分が過敏になり、ちょっとしたことでイライラしたり不安に駆られたりするようになります。

しっかりと睡眠を取ると、この部分が正常に働くようになり、メンタルが安定します。

このように、しっかり睡眠を取ることは勉強・運動・メンタルのどれにも効果があります。

また、脳の成長も睡眠中に起こります。

身体と同じく、脳にも成長する時期が決まっています。

この時期にしっかり睡眠を取らないと、身体は大人でも、脳は成長しきっていないということが起こります。

いずれにせよ、お子さまの成長ためにはしっかりとした睡眠が必要不可欠です。

アメリカの睡眠財団によると、小学校高学年から高校生までは1日、9時間から11時間ほどの睡眠が奨励されています。

可能であれば、お子さまにはこれだけの睡眠をとっていただきたいです。

話が長くなってしまったのでまとめます。

・勉強ができるようになるにはしっかりとした睡眠が大事。

・人間の記憶は、睡眠中に長期記憶に変化する。

・運動能力の向上や、メンタルの安定にも睡眠は貢献する。

・小学校高学年から高校生までは1日、9時間から11時間が推奨睡眠時間。