英単語を覚える手順

こんにちは講師のたかえもんです。今回は英単語を覚える効果的な手順をお伝えします。

例えば、「ground(グラウンド):地面」という単語を覚えるとします。そのとき、何から取り掛かりますか?多くの人は、g r o u n dという綴り(スペル)を書く練習から始めるのではないでしょうか?

残念ながら、それは効率の悪いやり方です。

英単語を覚える効果的な練習は、↓の順番です。

①英単語を見て、正確に発音できるよう練習する。

②日本語を見て、英単語を思い出して言えるよう練習する。

③日本語を見て、英単語を書けるよう練習する。

この順番を守って単語を覚えると、一番忘れにくいです。逆に、いきなり英単語を書く練習をすると、すぐ忘れてしまいます。

まず、「①英単語を見て、正確に発音できるよう練習する。」について説明します。これは「ground(グラウンド):地面」という単語を例に説明すると、 groundという英語を見て「グラウンド」と言える練習をすることです。

発音の練習をするときに、なかなか発音を覚えられない単語があるかもしれません。そのときには、英語の綴りと日本語で書かれた発音を、丸で囲って対応させるようにしましょう。

例えば、groundという単語は グラウンドと発音します。ground=グラウンドです。これに下のような書き込みをするのです。

もちろん、すんなり発音を覚えられる単語には↑の書き込みはしなくて大丈夫です。

このような工夫をしながら、発音を覚えられたら次の「②日本語を見て、英単語を思い出して言えるよう練習する。」を実行しましょう。

これは、例えば「地面」という日本語を見て「グラウンド」という発音ができるように練習することです。ここでも英語の綴り(スペル)の練習をしたいのをぐっと我慢しましょう。綴り(スペル)の練習は、日本語を見て英単語を言えることができるようになってからです。この順序を逆転させては効果は薄いです。

「①英単語を見て、正確に発音できるよう練習する。」と「②日本語を見て、英単語を思い出して言えるよう練習する。」ができてから、おまちかねの「③日本語を見て、英単語を書けるよう練習する。」です。

綴り(スペル)を書けるかの練習は、多くの人が実践しているので伝えるべきことはあまりないかもしれません。ですが気を付けてほしいのは、「分散学習」になるように練習することです。

多くの人は「3回書き」や「10回書き」といった、同じ綴り(スペル)を連続して書く練習をしてると思います。このような練習方法を「集中学習」と言いますが、近年この練習方法は効率が悪いということが明らかになっています。

綴り(スペル)の練習で効率が良いのは、「3回書き」や「10回書き」といった練習ではなく、1回書いたら次の単語の綴り(スペル)を書くという練習方法です。

たとえば、①ground②book③penという3つの単語の書きを練習するとします。そのときに、

ground,book,pen,ground,book,pen,ground,book,pen

と書いて練習するのが「分散学習」です。このやり方が「集中学習」よりも効果的な練習方法と言われています。

話をまとめます。

英単語を覚える効果的な練習は↓の手順を守ることです。

①英単語を見て、正確に発音できるよう練習する。

②日本語を見て、英単語を思い出して言えるよう練習する。

③日本語を見て、英単語を書けるよう練習する。

まずは発音の練習で、綴り(スペル)の練習は最後です!綴り(スペル)の練習から始めないように気を付けましょう。