受験本番の焦りと気の緩み

こんにちは講師のたかえもんです。今週の金曜日は神奈川県公立高校入試の受験日です。現在の公立高校入試では面接が廃止されているので、14日で受験は終わりです。長く大変だった日々もあと少しです。

さて今回は、受験本番で気を付けるべきことについてお伝えします。

入試本番で出される問題が実際にどういう問題なのか、問題用紙を開いてみるまで分かりません。可能性としては低いですが、過去問と問題構成が異なることもあり得ます。そのため、先ずは名前や受験番号を書いてからパラパラッと問題に目を通しましょう。目を通して問題構成が変わっていないのなら、事前に想定した通りの時間配分で取り掛かりましょう。もし問題構成が変わっているなら、大きく深呼吸しましょう。問題構成が変わっていることに動揺するのは自分ひとりだけではありません。受験生全員が「こんなの聞いてないよ!」と動揺しています。そこで大切なのは、切り替えることです。みんなが想定外の事態に陥っています。その状態からどれだけ早く気持ちを立て直せるかが結果に大きく影響します。受験の鉄則は「みんなが解ける問題は落とさない。みんなが解けない問題は解けなくていい。」です。解けそうな問題を落ち着いて着実に解いていけばそれで大丈夫です。これまでの自分の積み重ねを信じて取り組みましょう。

受験本番では、焦りやその逆の気の緩みが失敗につながります。

一番やってはいけないことは、焦って名前や受験番号を書くのを後回しにすることです。受験本番では、名前の書き忘れは情け容赦なくで0点になります。名前を後で書こうと思っていても、うっかり書き忘れてしまうことはよくあります。過去の受験生で、実際に名前を書き忘れて落ちた人はいます。その人は名前を書くのを後回しにして、結局名前を書き忘れたまま答案用紙を提出してしまいました。1問でも早く問題に目を通したい気持ちはわかりますが、そうした焦りは大失敗のもとです。普段と同じ手順で落ち着いて問題に取り組みましょう。

焦りとは真逆なのが、気の緩みです。これは、受験問題が思っていたよりも簡単だったりスラスラ解けたときに起こりやすいです。どんな問題が受験本番で出るのか緊張しているところに、あっけないくらい簡単に解ける問題が出てくるとホッとします。しかし、ホッとしすぎると集中力が下がり、ケアレスミスを招く危険性が増えます。回答欄が1つズレてしまったり、簡単な引き算を間違えたりと、普段ならしないミスをしてしまうことがあります。「勝って兜の緒を締めよ」という格言があります。これは小田原北条氏2代目が息子にあてた遺言ですが、意味は戦いに勝ったからといって油断してはいけない。いつ再び敵が現れないとも限らないのだから、兜の緒もきちんと締めておけ。成功したからといって、気を許してはならない。」というものです。ぜひとも、入試問題が簡単だと感じたときにはこの言葉を思い出してください。

話をまとめますと、「受験本番は平常心でいつも通りに取り組もう」ということになります。

ここまで頑張ってきたことをそのまま出せば大丈夫です。今までの自分の積み重ねを信じてください。あと本当に少しですが、体調管理にも気を付けて駆け抜けましょう!