入試英語長文の勉強の仕方
こんにちは講師のたかえもんです。高校の公立入試まであと2カ月を切りました。受験生はここが正念場です。この時期に諦めずに頑張ることができるとまだまだ伸びます。
さて、受験生の多くのひとが伸び悩んでいる問題があります。それは英語の長文です。
神奈川県公立高校入試の英語は、全国で一番単語数が多く長いです。そのため、解くのにかなりの時間を取られるうえ、注意力や集中力の持続が求められます。
しかも、配点が100点中40点もあります。英語の長文は苦手な人は多いですが、苦手だからと言って避けることはできないくらい配点は大きいです。
そこで今回は、英語の長文が解けるようになる勉強法をお伝えします。
英語の長文を解けるようになるための最も効果的な勉強法は、全文を日本語に訳し添削を受けることです。
入試本番の最中はそんな悠長なことをしている時間はありません。問題を解くスピードが要求されます。それにもかかわらず、時間のとてもかかる長文の日本語訳をあえてお薦めします。
というのも、正確に英文を読むことができなければスピードを上げる練習に意味はないからです。
神奈川県公立高校入試の英語は50分という制限時間があります。しかも、50分のうち10分はリスニングに時間を取られるため、筆記問題は40分しか時間がありません。その40分の中で全国で一番長い長文を解かないといけないのですから、過酷です。どうしてもスピードにばかり意識が向いてしまいがちですし、それは無理もないことです。
ですが、英文を正確に読めなくてはどんなにスピードが速くても正解には結びつきません。正確な読解ができるようになってから、スピードを上げる練習をするのが最も効果的な学習手順なのです。
英語の長文を正確に読めるようになるには、英文を全部日本語に訳し、きちんと訳せているか添削を受けることが重要です。
英文を正確に読むことができるというのは、読んだ英文の意味が分かるだけでは十分ではありません。ここを誤解している人は意外と多いです。
英文を正確に読むことができるというのは、文の構造が分かったうえで意味が分かるという状態です。意味が分かっても文の構造が分かっていないのでは実力は上がりません。
文の構造が分かるとは、主語や動詞がどれで意味のまとまりはどこで区切れるかが分かる状態を指します。
例えば、次のようなという英文があります。
Tom, Ken, Kumi, and Sachi play tennis with their friends in the park every day.
この英文を
Tom, Ken, Kumi, and Sachi / play / tennis / with their friends / in the park /every day.
主語 動詞
↑というように、1文の主語と動詞を把握したうえで6つの部分に分けられることが「文構造が分かっている」状態なのです。
短い文や簡単な文を理解するだけでしたら、こんな面倒な理解は必要ありません。しかし、より単語数が多く複雑な文が本番の入試では出されます。そういう文は、「主語や動詞がどれで意味のまとまりはどこで区切れるか」ということが理解ができていないと意味が分からなくなります。
例えば、
From the information in Graph 1 and Graph 2, you will realize that towns and cities in this area became larger, and many people there may get into dangerous situations faster than before during heavy rain because the time before flooding from the rain fall peak became shorter.
という文が実際に長文の中で出てきています。このような長い文は、文の構造を把握する力が無いと理解することができません。
では英文の構造を把握する力を身に付けるにはどうしたら良いかと言いますと、自力で訳した英文を添削してもらうことが一番即効性があります。
本当に自分には英文の構造を把握する力があるのかどうかは、自分では分からないものです。だからこそ、英文の構造を把握する力がある人にしっかり添削を受ける必要があります。
英文を全部日本語に訳して添削を受けるのは時間がかかります。しかし、今からならまだ間に合います。入試英語の長文を解けるようになりたかったら、ぜひとも全文の日本語訳に取り組んでください。