脱水症の予防
こんにちは講師のたかえもんです。本格的に暑くなってきて、体調のすぐれない生徒が増えています。暑さに慣れなくて参っているだけの生徒も多いですが、頭痛や吐き気などをうったえる生徒もいます。どうも脱水症の症状ではないかと思われます。そこで今回は脱水症の予防などについてのお話をしようと思います。
脱水症とは文字通り身体に必要な水分が不足することで起きる症状です。夏は大量に汗をかく時期なので脱水症が起こりやすいです。また脱水症が熱中症の原因になることがあります。重症になると生死にかかわるので甘く見たら大変な目に合います。
脱水症の症状は様々です。以下は脱水症を、症状の重さごとにまとめたものです。
軽症 | ・めまい、立ちくらみ ・筋肉痛(こむら返り、足がつる) ・こむら返り ・発汗、大量の汗 ・不快感 ・手足の痺れ |
中等症 | ・頭痛 ・吐き気・嘔吐 ・体がだるい、疲れ ・体に力が入らない ・集中力や判断力の低下 |
重症 | ・意識障害 ・けいれん ・運動障害(真っ直ぐに走れない) ・高体温 ・肝臓・腎臓の障害 ・発汗停止 |
脱水症は重症になると命にかかわりますし、深刻な後遺症が一生残る場合もあります。
脱水症の対策としては何よりもまず水分の補給が大切です。人間は1日に1.3リットルほどの水分補給が必要と言われています。この1.3リットルという数字は、あまり汗をかかない生活を送る場合の数字です。汗を大量にかくこの季節は、1日に1.3リットルでは足りません。つまり、今の季節は1日に1.3リットル以上の水分補給が必要です。もし1日の水分補給量が1.3リットル未満の場合、脱水症を起こす危険性があります。しっかりと水分を補給しましょう。
脱水症の対策としてもう1つ気を付けないといけないことがあります。それは塩分の補給です。
汗をかく時、水分と同時に塩分も身体から出ていきます。そのため塩分もしっかりと補給しないと脱水症を起こしてしまいます。塩分が不足すると頭痛が起こりやすくなります。頭痛を訴える生徒が増えていますが、塩分不足が原因の脱水症の可能性が高いです。
汗をあまりかかない時期なら、水分補給はただの水で大丈夫です。しかし、この時期は水を飲むだけでは塩分の補給ができず脱水症を防止できません。水分と同時に塩分の補給が必要です。
ただの水や緑茶を飲むだけでは塩分が補給されないので、脱水症や熱中症を防げません。麦茶やスポーツドリンクなどには塩分が含まれているので、脱水症の対策としてはこれらがおすすめです。ただし、スポーツドリンクは糖分が多く含まれているので、飲みすぎには注意が必要です。
厚生労働省のホームページには、熱中症予防ができるドリンクの作り方が書いてありますので、これを作ってみるのも良いと思います。
(水1リットルに対して、「砂糖大さじ4杯と2分の1」+「塩小さじ2分の1」+「レモン果汁少々」)
夏は学校もお休みになり、復習やテストに向けた予習をするのに十分な時間を確保できる大切な時期です。特に受験生にとって大きな山場です。ですが、脱水症や熱中症などで体調を崩しやすい時期でもあります。勉強ができるようになるためにはまず身体の調子が整っていないといけません。身体のケアをしっかりして、夏休みの勉強を頑張っていきましょう!