授業中に居眠りしないために
こんにちは講師のたかえもんです。
先日、ある3年生から「学校の5時間目や6時間目の授業が、耐えられないくらい眠いです」と相談されました。
授業中に寝てしまうと学校の先生の心証が悪くなって、成績が低くなる恐れがあります。学校の成績は受験に関わってくる大切な要素なのでこれはマズいです。
そこで今回は午後の授業で眠くならない対策を3つお伝えします。
①カフェインの入っている飲み物を(緑茶やコーヒーなど)給食後に飲む
緑茶やコーヒー、紅茶などに入っているカフェインには、眠気をもたらすアデノシンという物質の信号をカットする働きがあります。そのため緑茶やコーヒーなどを授業の40分くらい前に飲むと効果があります。水筒での持ち込みが許されている場合はそれを学校に持って行くことをおすすめします。
ただ注意しないといけないのが、カフェインの持続時間です。大体10時間ほどカフェインの効果は続きます。そのため夕方や夜にカフェインを摂取すると、夜眠れなくなったり睡眠の質を低下させたりします。なので給食後に緑茶やコーヒーを飲むようにしましょう。
②10分から20分お昼寝をする
グーグルやナイキなどのアメリカの大企業では、「パワーアップ」というものを実施しています。「パワーアップ」とはなんだかすごそうな響きの言葉ですが、これは10分から20分程度の昼寝のことです。
人間は起きているとだんだんと集中力が低下します。ですがお昼寝をすると、集中力の低下が緩やかになるということが医学的に判明しています。
そこで莫大な利益を上げるような大企業では、人間の生理的傾向を踏まえてお昼寝を会社に導入しています。
大企業でバリバリに働いている大人ですら昼寝を奨励されているのですから、中学生がお昼寝をして悪い道理はありません。
学校ではなかなか眠りにくいかもしれませんが、お昼休みに10分から20分ほどお昼寝をすると、午後の眠気はだいぶ緩和されます。
③しっかり寝る
身もふたもない話ですが、学校の5時間目や6時間目に眠くなるのは睡眠不足が根本的な原因である可能性が高いです。
アメリカの睡眠財団は、年齢別の推奨睡眠時間を公表しています。
年齢 | 推奨睡眠時間 |
0~3か月 | 14時間~17時間 |
4か月~11か月 | 12時間~15時間 |
1歳~2歳 | 11時間~14時間 |
3歳~5歳 | 10時間~13時間 |
6歳~13歳 | 9時間~11時間 |
14歳~17歳 | 8時間~10時間 |
26歳~64歳 | 7時間~9時間 |
65歳以上 | 7時間~8時間 |
この指標では、中学生は9時間以上の睡眠をとることが推奨されています。学校の5時間目や6時間目に眠くなるのは、9時間以上の睡眠を確保できてはいないことに原因があるのかもしれません。
睡眠はとても大事です。集中力や記憶力の強化、身体の成長、精神の安定に欠かせないものです。午後眠くてしょうがないというのは、身体がもっと普段の睡眠を必要としているシグナルなのかもしれません。
午後の授業が眠くて大変という場合、カフェインの入っている飲み物を給食後に飲み、昼休みにお昼寝をし、毎日しっかり睡眠を取るようにしましょう。この3つのことができれば、午後の眠さはだいぶ軽減されるはずです。授業中の居眠りは内申に大きく響くので、寝ないようがんばりましょう!