受験を意識した復習

こんにちは講師のたかえもんです。

先週、新3年生から「受験対策で今の時期に1・2年の内容を復習するとしたら、どんな分野を復習すると良いですか」という質問がありました。意欲的で大変すばらしい質問です。質問されたこちらが嬉しくなりました。今の時期からこういった意識を持つことができる人は入試に合格しやすいです。

そういうわけで、今の時期に取り組んでおきたい1・2年生の復習分野を今回はお伝えします。

英語

英語の神奈川県公立高校の入試では、100点中40点も長文問題が出されます。そのため長文対策が1番重要です。

長文を解くためには、単語の知識が最も大切です。ですからこれまで習ってきた単語の総復習を行いましょう。これが今の時期に取り組むべき最も効果的な復習です。

文法も復習するに越したことはないのですが、何よりも先ずは単語です。というのも入試で出てくる重要な文法は3年生で習うものがほとんどです。結果として1・2年生の単語の復習の方が、優先順位は高いです。もし1・2年の文法の復習をしたいのであれば、接続詞whenif、受け身(受動態)を復習することをおススメします。これら2つの文法は、1・2年生で習う文法の中では受験に比較的出やすい文法です。

先ずは単語。次いで接続詞whenif、受け身(受動態)の文法。これが受験を見据えた際に最も効果的な復習です。

数学

数学も英語と同じく、受験で多く出される問題は3年生の内容です。そのため3年生になっての頑張りが1番重要です。

現時点で復習に力を入れるとしたら、確率と1次関数の分野をおススメします。

入試本番の確率問題はとにかく説明文が長いのですが、丁寧に読み解いて時間をかければ解けるものが多いです。そういった意味では今すぐ点数に結びつくのは確率の問題と言うことができます。

1次関数は、3年生で習う2次関数という分野と複合した形で入試に出ます。そのため1次関数を単体で復習したからといって、点数には直結しません。ですがきわめて重要な基礎にあたる分野なので、しっかりと復習をしておきたいところです。

3年生に上がる前のこの時期は、確率と1次関数を復習することが受験対策としてはおススメです。しかしそう言っても計算が怪しいのであれば、なによりも先ず計算の復習をするべきです。計算を正確かつ速くできること。これが身についていない場合、3年生の最初の分野でつまづきます。計算能力を上げてから、確率や1次関数の復習をしましょう。

国語

入試の国語は、今の時点で小説文や論説文なら解くことができます。ですからどんどん挑戦してみましょう。

「復習」という視点でアドバイスするなら、漢字が何より大切です。入試本番では漢字を書く問題は出てきませんが、漢字の知識が怪しいと文章の読解がうまくいきません。漢字検定4級や3級の問題を練習すると、入試対策としては十分です。

漢字が苦手な場合は漢字。漢字が大丈夫な場合は過去問を解いてみる。これを実践してみましょう。

理科

理科は100点中47点が3年生の内容から出題されました。そのため3年生の内容をしっかり頑張るのが受験では1番大切です。

その一方で2年生の内容が41点分も出題されました。1年生の内容は12点しか出されませんでした。

つまり1年生の内容よりも2年生の内容の方が、入試での比重が大きいのです。

そのため2年生の分野の復習をするのが最も効率がいいと言えます。2年生の分野の中では「化学変化と原子、分子」を優先して復習すると良いです。というのも3年生では「イオン」という分野を習いますが、ここで再び元素記号の知識が必要になるからです。今の段階で元素に関する内容をしっかり復習できていると、それが3年生で習う「イオン」の予習になり、無駄がありません。

社会

社会の入試問題は、地理・歴史・公民の3分野から均等に出題されます。そのためどの分野にも偏ることなく学習することが求められます。

こうした事情があるのでどの内容に力を入れて復習すると良いのか、一概には言えません。

ですがこれまでの受験生が苦労した傾向を踏まえると、歴史の復習を1番頑張るべきと言えます。

歴史は毎年受験生が苦労します。とにかく覚えることが多いので、3年生になってから取り組んでも覚えきれないことが多く、時間が足りません。

今の段階から歴史を復習しておくと受験直前の負担はだいぶ軽減されます。「ものすごく地理が苦手」ということがなければ、歴史の復習をするのが最も効果的と言えます。

以上、今の時期に取り組んでおきたい1・2年生の復習分野をお伝えしました。

春休みは短いですが、うまく時間を使ってこれまでの復習を頑張りましょう!