2024年の高校入試・理科
こんにちは講師のたかえもんです。
2月14日に公立高校の学力検査(いわゆる入試)がありました。
学力検査は英数国理社の5教科ですが、いずれの教科も難易度が少し上昇しました。また理科の出題傾向に変化が見られたので、今回はそのことについてお伝えします。
これまでの理科の入試問題は、1年生から3年生までの内容が同じくらい均等に出題されていました。ところが今年は配点に露骨な偏りが見られました。以下に示すのは、今年の理科の配点です。
1年生…12点
2年生…41点
3年生…47点
1年生で習う内容の配点は明らかに低く、2年生や3年生で習う内容の配点が高いものとなっています。2年生で習う内容と3年生で習う内容だけで9割近い配点です。
この配点の偏りは今年だけの変化なのか、それとも来年は元に戻るのかは分かりません。ですが来年も同じような配点であるという可能性は低くありません。
さてこのような傾向から、どのようなことが来年の受験に向けて言えるのでしょうか。
先ず言えるのは、新中3生はこれから習う3年生の理科の内容を頑張ることが、そのまま受験対策になるということです。
受験に向けた勉強はやみくもに頑張っても効果は薄いです。限られた時間で成果を出すには、効果的な方法を見つけないといけません。中学3年生の成績は、2倍されて内申点に換算されます。
そのため中学3年生の理科を頑張ることは、入試の対策になるだけでなく内申対策にもなるので一石二鳥です。無駄がなくとても効率が良いのです。
また新中2生も同じことが言えます。学校の成績は2年生から内申点としてカウントされるようになります。その意味では、2年生から入試は始まっているとも言うことができます。
今年の理科の入試は41点分が中学2年の内容から出題されました。全体の4割もの配点です。
そのためこれから2年生の理科を習う人は、学校の授業をしっかり聞いてその内容をマスターすることが大切です。3年生と同じですがこれができれば、学力検査対策と内申対策を一石二鳥でできるので大変効率が良いです。
いずれにしても理科の入試対策として最も取り組むべきは、これから学校で習う内容をしっかり理解することです。それが何よりも有効な入試対策になります。