内申点について③

こんにちは講師のたかえもんです。

前回は、成績をつける際に大切な3つの観点についてお伝えしました。その3つの観点とは、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」でした。今回はこれら3つの観点のうちの「主体的に学習に取り組む態度」について詳しく見ていきます。

「主体的に学習に取り組む態度」は授業態度や提出物などで評価がつきます。定期テストなどの結果は関係ありません。そのため、テストの結果が悪くても「主体的に学習に取り組む態度」の評価だけは高いということが起こります。だれでもチャンスがあるのがこの観点なのです。

では、具体的にどうすれば「主体的に学習に取り組む態度」の評価は上がるのでしょうか?

「主体的に学習に取り組む態度」は授業態度や提出物などが評価されます。そのため、授業中に席の近くの人と話したり、居眠りしたりすると評価は厳しいものになります。

また、提出物を1回でも出さないとやはり評価は厳しくなります。

それでは、授業を居眠りせず真面目に聞いて提出物を必ず出す。これらが出来れば十分と言えるのでしょうか?

残念ながらこれだけでは十分とは言えません。からCまでの5段階評価のうち「B」評価が精々のところです。

「主体的に学習に取り組む態度」は「知識・技能」「思考・判断・表現」の評価と違って、最も評価の基準があいまいです。

「知識・技能」「思考・判断・表現」は定期テストや小テストの結果で評価されます。

ですが、「主体的に学習に取り組む態度」はどういった基準で評価するのか、担当する教科の先生によってまちまちです。

もっと率直に言うと、先生のえこひいきが入りやすいのがこの観点なのです。担当する教科の先生に気に入られるかどうかで大きく評価が変わります。

居眠りをすることなく真面目に授業を聞いて提出物をしっかり出していても、先生が意識してくれなければ認められません。

学校の先生は30人以上の生徒を1度の授業で見ます。理想は生徒全員をしっかりと見ることです。しかし、先生といえども人間です。どうしても限界はあります。目立つ生徒にばかり眼が行き、真面目ではあるけれども大人しい生徒はなかなか意識できません。

良いか悪いかで言えば、悪いです。明らかです。ですが、それを嘆いているだけでは何も解決しません。

現状がどうであるかをしっかり把握して、改善策を考え、前進していくことが重要です。

「主体的に学習に取り組む態度」の評価を上げるためには、授業中に集中し提出物を毎回出すことに加えて、先生にアピールすることが大切です。真面目で大人しいだけでは十分ではないのです。

「自分はこれだけ授業に意欲的ですよ」と先生にアピールできて「」や「A」を獲得出来るのです。

とは言え、アピールとこびることは違います。適切なアピールが出来れば先生にこびる必要はありません。

適切なアピールとはどういったものなのか、具体的な内容は次回お伝えします。