効果的な漢字の練習方法

 こんにちは、講師のたかえもんです。今回は効果的な漢字の練習方法をお伝えします。

 漢字の練習は、「10回書き」がもっとも一般的な練習法だと思います。しかし、この練習方法はある欠点を抱えています。それは、頭を使わない単純作業になりやすいという点です。

 何のために10回書きをするのかというと、覚えるためです。ところが、「10回書き」は練習の後半がただの惰性になってしまうことがとても多いです。漢字を覚えることが目的とならず、10回書くこと自体が目的になってしまいやすいのです。

 がむしゃらに回数をこなせば覚えられることは覚えられるでしょうが、効率は悪いです。時間を無駄に費やすことになりやすいのです。努力は結果を出すのが目的であって、努力すること自体が目的になってはいけません。

 ではどのような漢字練習をすれば良いのかというと、3回書きで十分です。

 3回では少なすぎると思えるかもしれませんが、しっかり頭を働かせて練習すれば効果は確実にあります。

 1回目は、お手本を見てゆっくり丁寧に書いてください。

 2回目は、1回目で書いた漢字を覚えられているか確かめるように書いてください。

 3回目は、それまでの仕上げという意識で書いてください。

 このように目的意識をしっかりもって練習すれば、たった3回の練習で覚えられます。

 ただ、2点注意が必要です。それは、この練習方法は10問以内にとどめておくのがもっとも有効であるという点と、意識して練習しないと効果が薄いという点です。流石に問題数が多すぎると覚えきれませんし、考えなしに3回書きをしても単純作業の繰り返しと変わらなくなってしまうからです。

 このように10問ほど3回練習したあとは、練習した漢字を1回ずつ書き取るという確認を2セットしましょう。そしてそれが終わってから、自分テストをすれば完璧です。これだけでばっちり覚えられます。

 まとめるとこうなります。

 縦にゆっくりと3回練習 (ただし10問分まで)

 ②1問ずつの書き取り確認を2セット

 ③自分テスト

 この練習方法を実践できれば、これまでの練習の半分以下の時間で覚えられるようになります。

 さらに、この練習方法は英単語を覚えるのにも利用できます。

 漢字や英単語を覚える上で大切なのは、目的意識を持ち、インプットよりもアウトプットを重視する姿勢です。がむしゃらに単純作業を繰り返すのではなく、考えて練習することが重要なのです。