学び直しで何を学ぶのか?<その2>

昨日は、学び直しで何を学ぶのかは基本的に自由だけど、どうせなら目的を持ってやったほうがもっと楽しいんじゃないの?という話をしました。

目的によって、何を学ぶかは大きく違ってくるからです。

例えば、一番わかりやすいのが資格取得という目的の場合。

この場合、一番優先すべきは、その資格試験の過去問です。

高校受験や大学受験などと同じです。

実際に出た問題以上にダイレクトに価値のある資料はありませんからね。

もちろん、過去問以外にも必要な参考書や問題集はあるでしょう。

でも、それらはあくまでも過去問に出ている問題を理解するためのサブ資料。

メインは迷うことなく過去問です。

あとは、「今すぐ収入を上げないとヤバイ」といった切羽詰まった目的であれば、

確実に成果に繋がる勉強をしなければいけません。

ところが、これは焦りすぎないように気をつけないと逆効果になりがちです。

「これを学べば、誰でも簡単に収入を得ることができます」みたいな宣伝文句で訴えかけてくる業者がものすごく多いからです。

要するに、「楽してお金を儲けたい」という欲望を利用してお金を儲けている業者がたくさんあります。

お金を得ようとして勉強したら逆にお金を失う結果になる、ということがよくあるわけです。

かと言って、「私は損したくないから、全部無料で勉強する」という姿勢もお勧めできません。

今の世の中なら、実際それは可能ですよね。

本は図書館で読むか本屋で立ち読みすれば全部タダですし、YouTubeをはじめネットの情報の多くは無料で得られるものばかりです。

なので、やろうと思えばやれるのですが、このようなやり方で深い学びは得られません。

無料で得た情報は価値を低く見積もってしまうので、自分の中にしっかりと蓄積させることができないからです。

かと言って、高いお金さえ出せば良い情報が得られるとも限らないわけで、この辺りの見極めはとても難しいのですが…。

悪質な釣り情報に踊らされないためにも「自分を知る」というのが、最も優先順位の高い学びではないか、と最近は思っています。