声がけのタイミング問題
自分の子どもや生徒にアドバイスをする際、
「タイミング」について考慮することも大事だなあ、
と最近感じています。
まあ、生徒たちから今まで何十回となく聞いてきたのが
「今勉強しようと思った時に親に『勉強しなくていいの?』と言われて、やる気をなくした」
という話。
もちろん
「こんなのは言い訳だ。本当にやる気があれば、何を言われてもやるはず」
ということもできますし、実際そういう側面も大いにあるでしょう。
ただ、わざわざ悪いタイミングで声をかけて逆効果になることは防ぎたいものです。
同じ「勉強しなくていいの?」でも、お子さん本人が本当に「やらなきゃ」と思っていて、
後押ししてほしい心理状態の時であれば「そうだね」と素直に受け取ることができるはずです。
適切なタイミングで適切なアドバイスをするためには、子どものことを日頃からよく観察するしかない、と思います。
子どもと大人では流れる時間のスピードが全く違う、ということも念頭におく必要があります。
大人が思っている以上のスピードで子どもたち刻々と変化・成長します。
つい一週間前だったら通じなかった言葉が、今なら通じる。
そういうことがしょっちゅう起こるのです。
「やる気がない」と思っていた子が、何かをきっかけにいつの間にかやる気になっていることだってあるのです。
「うちの子はこんな子」という決めつけをしてしまうと、大事なタイミングを逃してしまいかねません。
刻々と変化する我が子を観察し、適切なタイミングで声をかけていけたら、きっと子育てはもっと楽になるはずです。