学力とセルフイメージの関係
「セルフイメージ」っていう言葉、聞いたことありますか?
簡単に言うと
「自分はこんな人間だと思い込んでいる自己像」
のことです。
この「セルフイメージ」がけっこう学力や成績に
深く関与しています。
例えば…。
塾に入ってすぐに伸びる子がいます。
やる気はあるけどやり方を知らなかっただけの子です。
例えば、英語。
「英語は教科書の本文を覚えればいいんだよ」
という一言のアドバイスだけで、ぐんぐん点数がアップしていきます。
こちらの労力はかからない上に、成果を上げてくれる。
大変ありがたい生徒さんです(笑)
「本文を覚えればいいんだよ」と言って
「そっか!」と、簡単に覚えられるわけですから。
最初っから能力があった、というだけの話かもしれません。
でも、それが本当に能力だけの差なのか、
と言われるとちょっと微妙です。
経験上、個々の能力差って、そこまで大きいとは思えません。
覚えられる子は、結局覚えるまで繰り返しやってる、
というだけですから。
要は「私は覚えられる」と思っているから覚えるまでやれるんです。
逆に覚えられない子は、最初から
「えー、そんなに覚えられない」
と思っているだけの話だったりします。
以前、単語テストで連続20回以上満点をとり続けている中2の女子に
「満点をとるコツとかってある?」
と聞いたことがあります。
他の生徒にも教えてあげようかな、と思って聞いたのですが…。
彼女の回答は
「全部覚えるまでやるだけ」
というものでした。
「ま、そりゃそうだ」
と、思わずうなずいてしまいました。
全部この子のセルフイメージは
「私は全部覚えられる」
というものだったのでしょう。
どうやら、学力に関しては頭の良し悪しより、
セルフイメージの高い低いのほうが関係があるようです。
ということはつまり、
教える立場としては、どうやって生徒さんのセルフイメージを
高めていくか、というのが大きな課題になります。
「ほめる」とか「承認する」というのもその一つです。
他にもいろんなアプローチのしかたがありますが、それはまたの機会に…。