英語の成績が上がる教科書本文の覚え方

英語が出来るようになるには、教科書の本文を覚えるのが最も効率的です。

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いろんな生徒さんに試してみたので、これは実証済みです。

わりと真面目だし、やる気もありそうな生徒さんに
入塾したての時に「英語ができません」と言われたらすかさず、
「教科書本文を覚えるといいよ」とアドバイスをします。

その子が素直な精神の持ち主で、
しかも実行力のある生徒さんであれば
「わかりました」と言って教科書暗記がはじまります。

それだけで英語の点数が10点20点以上グン!とアップした例は数多くあります。

話がうますぎる気がするかもしれませんが、本当のことです。

「誰でも教科書本文さえ覚えられれば英語の成績が上がるのか?」
という質問には、自信を持って「Yes!」と私は答えます。

ただし、注意点もいくつかあります。

ただ闇雲に「覚えろ!覚えろ!」と言うだけで覚えられるのなら
誰も苦労しませんよね?

覚え方そのものにもコツがありますし、
覚えた英文の使い方にも注意すべきことがあります。

なので、今回は私自身の中学時代の学習経験と
塾講師になってからの指導経験の両方を踏まえ、
もう少し細かく具体的なアドバイスをいたします。

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まず、本文を覚えるときのコツです。

最初に用意するものがあります。

教科書本文その日本語訳です。

うちの塾では「本文ノート」と言って、
ノート見開きで使い、左のページに英文を写し、
右のページにその日本語訳を書いたものを作ってもらっています。

「本文ノート」の英文には、意味の区切り目にスラッシュを入れたり、
大事な表現に下線マーカーで目立たせることも重要です。

また、知らない単語の意味は調べて、
その単語の下に意味を書くのもおすすめです。

うちの塾ではこのノートを作るのが毎回宿題になっています。

特別なものではないですよね?
学校でも先生によっては作るように指導されていると思います。

「本文ノート」を自力で作るのが理想ですが、
テストまで時間がない、という状況であれば、
教科書会社に対応した「教科書ガイド」を購入して、
それに載っている日本語訳を使ってもいいです。

で、まずは日本語訳を見て、本文の内容を確認します。

ここで一つ注意があります

特に教科書ガイドを使っている場合は、
なんとなく日本語を見てわかった気にならないように気をつけてください。

英文全体の意味だけをなんとなく確認するだけでなく、
単語一つ一つの意味もちゃんと確認しておいてください。

どの単語をどういう順番で訳しているか、
指で差しながら確認するといいでしょう。

そして、英文を覚える時は「音読を中心にやる」ということがポイントです。

いきなり暗記しようとすると辛い気持ちが先走って長続きしなくなります。

なので、まずはスラスラと音読。これを目指してください。

つっかからずに読めるようになってください。
書くのはあとでいいです。

ここで「発音をどうするか?」という問題が出てきます。

読めない単語は、塾や学校にいる時は先生に聞けばいいのですが、
一人でやっている場合は自分で調べるしかないですね。

「教科書ガイド」で確認するか、教科書ガイドCDを買ってもいいです。
ただ、ネイティブが読んでいるので、聞き取りに苦労するかもしれません。

最近は電子辞書でも音声つきのものが増えているので、
そちらでも確認できますし、ネットでも検索すれば確認できます。

あと、「発音のうまさにこだわりすぎないほうがよい」
ということを頭に入れておいてください。

もちろん、うまく言えるに越したことはないのですが、
ここでの目的は「本文を覚えること」でしたよね?

なので、
「英文が覚えられる程度にスラスラ読めればよし」と考えておいてください。

タイムを測るのもかなりいい方法です。

最近私が個人的に勉強している某英語のプログラムでも、
6ヶ国語以上をマスターしている言語学者の先生が
「これ以上早く読めない、という限界まで早く読むように練習すると英文は自然に覚えられます」
と、おっしゃっていました。

私も最近自分の授業でこれを取り入れていて、効果を実感しています。

生徒さんにタイマーを渡して教科書本文1ページ分を読んだ時のタイムを測ってもらいます。

それを何度も何度もやって「これ以上タイムが縮まりません」というところまでいくと、
今度は英文を隠して日本語だけを見ても結構スラスラ口をついて英文が出てきます。

高速で何度も読んでいるので、頭というより口が覚えてしまっているわけです。

タイムを測るというのは、ちょっとゲーム的要素もあるので、
モチベーションアップにもなると思います。

ここまで来たら、ようやく英文を書いてみます。

日本語だけを見て、英文を書いてみてください。
多少のスペルミスは気にせず、とにかく書いてみることが重要。

一通り終わったら、赤ペンで間違えた箇所を修正。
間違えたところだけを何度か練習して再チャレンジ!

人の名前や、あまり有名でない地名などは別に書けなくても問題ありません。

以上で、本文暗記はバッチリです。

長くなったので、ここまでをステップごとにまとめましょう。

point1)教科書本文とそれに対応する日本語訳を用意。

2)英文の意味を単語単位で細かく確認。

3)英文を出来るだけ早く読む練習(タイムを測る)。

spacer4)日本語だけを見て英文を言ってみる。

5)日本語だけを見て英文を書いてみる。

英語が伸び悩んでいる人は、このステップを書いて勉強する場所に貼っておきましょう。

最後に、覚えた英文を使って応用できるようにする方法を紹介します。

point・重要な文法や熟語などを含んだ特に大事な文をカードなどに書き出し、毎日見て読む。

・上記の英文の単語を入れ替えて英作文をしてみる。

・ワークや問題集をやって、上記の英文が実際にどのような形で出ているか確かめる。

今回は以上です。

以上が自力で完璧にできれば、塾に入らなくても英語の成績はぐんぐん上がります。

「一人では難しい」「楽しくやりたい」「強制されないとできない」という人はササキ塾へ!