応用力がないんだけど…

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「応用力がないんだけど、どうしたらいいですか?」
という質問を受けることがよくあります。

この質問の裏側には「基礎は大丈夫なんですけどね」という心理が見え隠れしています。

しかし、応用力が伸び悩んでいる原因の90パーセント以上は、基礎力が不十分な点にあります。

でも、こういう人に「基礎をもう一度しっかり固めるのが近道だよ」と言うと、心外そうな顔をします。

「え~?だから基礎は大丈夫だって言ってるじゃないですかあ」
と、はっきりは言わないにせよ、いかにもそう言いたげな顔をするのです。

ここで一つ例え話を。

建物には必ず基礎と呼ばれる土台の部分があります。

高ーいビルを建てるときはなおさらこの「基礎」の部分をしっかり、地中深くに食い込ませるようにして作らなければなりません。

「基礎」で手を抜いて高いビルを建てると、ちょっとした衝撃でもガラガラと崩れてしまうでしょう。

スポーツの世界だってそうですよね?

イチローが偉大なバッターになったのは、素振りという基礎を大事にしたからではないでしょうか?

漫画「スラムダンク」が好きな人は桜木がドリブルという基礎をどれだけ徹底してやったか、覚えていますよね?

当たり前すぎて面白くもなんともないのですが、
応用は基礎の積み重ねの上に成り立ちます。

これは、精神的な面の話だけではなく、例えば数学の応用問題も、よくよく見れば基礎と基礎の組み合わせで出来ていることがわかります。

最近の高校入試の流行りである「思考力が問われる問題」も、土台である基礎力がしっかりしていない状態で対策を立てても意味がありません。

真の意味で基礎がしっかりしていれば、あとは問題練習を繰り返すだけです。
それで、応用力は身につきます。

私の塾の生徒の場合も、これを証明する例は山ほどあります。

教科書の本文暗記という基礎を徹底してやっただけで、英語の長文読解問題という応用がすらすらできるようになった生徒。

教科書の例題と基本的な問題を覚えるまで解いただけで、数学の文章題の得点率が飛躍的にアップした生徒。

漢検のために漢字の勉強を一生懸命したら、なぜか国語の読解問題まで点数がぐんぐん伸びた、という生徒。

より高く飛翔するために、まずは足元を固めましょう!