習慣化を実現するには①

こんにちは講師のたかえもんです。今回は、習慣化にはどれくらい時間がかかるのかについてお伝えします。

勉強ができるようになるために、よく言われている格言(?)があります。

それは「歯を磨くように勉強せよ」というものです。

毎日、みんな歯磨きをします。……していますよね?

歯磨きは毎日行っていることなので、「今日やろうかな、明日に回そうかな」と迷うことはありません。もし仮にやり忘れていたら、「やらなきゃ!」と焦りや気持ち悪さを感じたりします。

このようにやるのが当然で、やらないと落ち着かないという状態を習慣化ができていると言います。

つまり、「歯を磨くように勉強せよ」とは、「勉強を、歯磨きのように習慣化せよ」という意味です。

「勉強をしよう!」と思っても、「あー、あと10分してからやろう」「この動画を1本見終わってからやろう」、となかなか取り掛かれない経験をしたことはありませんか?たぶん、みんなその経験があると思います。

取り掛かるのに時間がかかるだけならまで良い方で、先延ばしにしているうちに疲れて「今日はもう疲れちゃったから、明日やろう」と結局勉強しないということもあると思います。自分も学生の時によくありましたので、その気持ちは痛いほどわかります。「この漫画のシリーズを読み終えてから勉強しよう」などというやらかしはよくありました。

こうした「やらなきゃいけないことを先送りにする」というクセが、勉強ができるようにならない最大の壁です。

この壁を乗り越えるのに最も有効なのが、勉強を習慣化すること=「歯を磨くように勉強せよ」なのです。

さて本題に入ります。本題は、習慣化にはどれくらい時間がかかるのかということでした。

この問題に対して、ロンドン大学で習慣化にかかる時間はどれくらいなのかを実験したものがあります。

男性30人、女性66人の合計96人に対して、普段やっていないことを84日(12週間)実行してもらいます。そして、その行動がどのくらいで習慣化(自動化)したかを調査します。

※「普段やっていないこと」とは、例えば「ランチの時に果物を食べる」「夕飯前に15分走る」といった行動です。

この実験では、18日で習慣化できたものもありましたが、中央値は66日でした。つまり、およそ2カ月が習慣化にかかる時間と考えるべきです。

また、習慣化するまでの最短日数が18日なので、どんなに短くても約3週間はかかると考えるべきです。

このロンドン大学の実験から、習慣化の実現する日数だけではなく、習慣化するものにはばらつきがあるということもわかります。

できることなら、なるべくなら短い日数で習慣化が実現してほしいところです。そこで次回は、習慣化が実現しやすい方法についてお伝えします。

今回の話のまとめ

・勉強は習慣化が大事。

・「歯を磨くように勉強せよ」を意識して、勉強の習慣化を目指そう。

・習慣化は、最短でも約3週間が必要。

・基本的には、習慣化には2カ月かかると考えるべき。