塾長の英語ヒストリー④早稲田大学入試のマニアックな英熟語を攻略した方法
英単語は「英単語連想記憶術」という、当時はあまり流行っていない単語帳を愛用していました。この単語帳は、いわゆる語呂合わせ暗記集です。ただ、かなり無理のあるやつもたくさんあり、語呂合わせに使ってる言葉が難しすぎて、意味不明なやつのオンパレードでした。そういう欠点はありつつも、小学生の時からダジャレ好きだった私にとってはバイブルでした。
早稲田大学第一文学部の英語は、熟語の問題が激ムズでした。普通の熟語帳をある程度覚えたところで、「何それ?そんなの知らないよー」という熟語が必ず何問か出るのです。
そこで、マニアックな熟語も載っている問題集を本屋で探し、覚えまくった上、問題を解いている時に出てきた熟語っぽい表現はノートに記録し、自分で語呂合わせを考えて端から覚えていきました。
とにかく徹底的にインプットしました。これだけやっても、早稲田の過去問を解くと知らない熟語はやはり出てくるのですが、熟語を詰め込みまくっていたある日、不思議な境地に達しました。
異様に「勘」が働くようになったのです。理屈ではありません。選択肢の前置詞が何となく「たぶんこれだべ」という感覚で選んで、実際に9割以上正解を出せるようになったのです。これは本当に不思議な経験でした。
説明出来るわけではないけど正解が選べる。おそらく大量のインプットによって、脳が無意識レベルで正解を選べるようになった、としか思えません。
しかし、ここで気を抜いて精度が落ちるのが怖かったので、入試のギリギリ直前まで熟語のインプットは続けました。
今では、前置詞は日本語の意味ではなく、イメージで覚えた方が良い、ということは知っていますが、当時はそこまで自覚していませんでした。でも、大量インプットによって、イメージが自然に蓄積されたのでしょう。