塾長の英語ヒストリー③高校での挫折と復活
高校に入ってからも、英語に苦手意識はなかったのですが、まずいことに手を抜き始めました。普段は全く勉強せずに、定期テスト直前に「単語と解説」というタイトルの教科書ガイドで一気に単語を詰め込み、そこそこの点数をとって満足していました。さすがに中学の時のように毎回満点とは行きませんでしたが、5段階で4以上の成績は取れていたと思います。
しかし、この勉強法では、全く力がつきません。一気に単語を覚えて一気に忘れて、の繰り返しですから当然です。
定期テストは何とかなっていても、たまに受ける模試はボロボロでした。予備校や塾にも行かず、セールスレディにそそのかされて母が買ってしまった高額な教材にもほとんど手をつけず、浪人する羽目になったわけです。
この浪人時代に初めて、いわゆる5文型をまともに理解したのでした。でも、通った予備校が当時としては小規模のところだったので、毎週の小テストで結構上位の成績をとるのがさほど苦ではありませんでした。
ある日同じ高校出身の女の子に「佐々木くん、一番だったよ」と言われ、「ん?なんのこと?」とぼんやり顔で予備校の玄関前に行くと、週末テストの結果が張り出してあり、確かに私の名前が一番上にありました。「あれ?俺、意外と出来るかも」と自信を持ち始めたのはこの時からでした。で、現役の時は考えすらもしなかった早稲田大学を受験しようかと思ったのでした。