子どものやる気のない態度にイラっときたら?
テストが近いというのに、なかなか勉強しようとしない我が子を見て、イラっとするご両親は少なくないと思います。
こういう時、どうしてますか?
お母さんやお父さんの心の中では葛藤が起こっているはずです。
思いっきり怒るか?
優しく言ってみるか?
見て見ぬ振りをして我慢するか?
そして、しばらく様子を見てみたり、「勉強したら?」と軽く声をかけてみたり、強く言って見たり…。
だいたい、どれも効果がないですよね?(笑)
イライラは募るばかり。
私も人の親なので、そのお気持ち、痛いほどよく分かります。
ストレス溜まりますよね〜
体にも悪いです。
さて。
今回はこのように、子どものやる気の無さにイライラしたご自身の気持ちを鎮める方法を紹介いたします。
まず、大前提として、忘れないでいただきたいことがあります。
「お子さんは決して何も考えていないわけではない」ということです。
そのように見えるかもしれませんが、そんなことはありません。
ご自分がお子さんと同じくらいの年齢だった頃のことを思い出すといいと思います。
テスト前なのになかなか勉強に取りかかれない。そんな時がご自分にもあったと思います。そんな時、決して「何も考えていない」という状態ではなかったですよね?
「やらなきゃなあ」と思いながらも他のことをやってしまっている時、心の中に罪悪感のようなものが漂ってませんでしたか?
そして、弁明(はたから見れば言い訳)のようなことを考えていませんでしたか?
やらなきゃいけないと思ってもやれないことって、よくありますよね?
お子さんの中でも葛藤状態が起こっているのです。
だからこそ、「勉強しなさい」と親に言われると、子どもの方もイラっと来るのです。
自分でわかっていることを重ねて言われるから、嫌になるわけです。
この心理を理解した上で、やってもらいたいことがあります。
それは「親子会議」です。
議題は「お子さんの将来」です。
まあ、ぶっちゃけ言ってしまえば「話をする」というだけですが、あえて「会議」という言葉を使ったのには理由があります。
「単なる雑談でもお説教でもなく、いつもとは違う改まった雰囲気で話して欲しいから」というのがその理由です。
勉強のことはさて置いて、将来やりたいと思っていること、心に描いている生活などについて、じっくり話を聞いてあげてください。
「将来やりたいこと、つきたい仕事はある?」
「どんな生活が理想?」
「行きたい学校はある?」
ポイントはお子さんの気持ちに寄り添うこと。
もちろん、イライラした気持ちのまま話したら、親子喧嘩になるかもしれません。
喧嘩にはならなくても、心を開いてくれないかもしれません。
なので、話をする前にぜひやってもらいたいことがあります。
それは「お子さんの幼かった頃の写真を見る」ということです。
そして、いろんなことを思い出してください。
幼い頃は幼い頃で、色々と心配なことも多かったことでしょう。。
でも、あの時に比べたら、出来るようになったことがたくさんあるはずです。
だから、これからだって大丈夫。そのようにご自分に言い聞かせてください。
いつもよりは、穏やかな気持ちになるはずです。
親子会議では、
コーチングのスキルが参考になります。
その中でも一番役に立つのが「傾聴」です。
これはコーチングの基本中の基本と言われるスキルです。
傾聴とは、「相手の話にじっくり耳を傾ける」という手法のことです。
私も数年前に半年かけてコーチングを学んだことがあるのでよく分かるのですが、簡単そうで結構難しいのです。
大切なのは、
相手が話している途中で意見を言わない。
相手が話している途中で自分の考えを準備しない。
特に2番目が難しいと思います。
なぜ「相手が話している途中で自分の考えを準備」してはいけないかと言うと、その間はもう相手の話を聞いていないからです。
これ、親子だとなおさら難しいかもしれません。
でも、お子さんを変えたいと思うのであれば、頑張ってやってみてください。
最初は全然出来なくても、意識していれば少しずつ出来るようになります。
効果は保証します。
では、また。